次に575XPNewEditionを紹介します。
これは将来、日本でも販売されると思います。(今のところ未定ですが)
ハスクバーナの総合カタログなどにはすでに掲載されているので、知っている方はいると思います。
カタログに掲載されているのは575XPですが、日本で発売される予定のものは575XPNewEditionになるそうです。(パワーアップしている)

デコンプが掃気ポートではなく、燃焼室側に取り付けられています。
これはある理由によってこのようになっていると思います。

防振システムやチェンブレーキシステムはその他の機種と同じようなシステムだと思います。

346XP、357XPなどエアフィルターがクランプ式でいまいちだと思っていましたが、575XPでは工具不要のスクリュー式かなりいいのではないでしょうか。
エアフィルターはガッチリと取り付けられるものがいいと思います。

ワンタッチ式取り付けも簡単でいいかもしれませんが、エアフィルターだけは簡単取付よりもしっかり取り付けられる仕組みの方がいいと思います。
この575XPは海外では2年程前から販売されていると思います。
去年のうちに日本でも販売されると思っていましたが、まだ未定のようです。
以前ブログにも書きましたが、575XPは層状掃気の仕組みを取り入れたエンジンでした。
このエンジンの仕組みはずいぶん前から考えられていたようですが、チェンソーに取り入れ一番最初に製品化したのは、なんと日本のメーカーゼノアだそうです。
当店の担当営業の方が言うには、当時の開発技術者の方が一人で片手間に試作して研究していたそうです。
(私がこの業界に入ったときからゼノアの開発スタッフは優秀と聞かされていました、チャレンジャー)
うまくいきそうだということで、本腰を入れて開発しだしたと思います。
このあたりのいきさつは、よく分かりません、詳しい話など聞いてみたいものです。(田口トモロヲ氏の語りと中島みゆき女史の歌に合わせて・・・)
ゼノアの方が言うには層状掃気エンジンはキャブレターのセッティングが難しく、大気圧の変化に左右されやすいということでした。
(今のものはだいぶ改良されてきていると思いますが)
このように新しいシステムのエンジンなので、ハスクバーナジャパンも十分に海外でのテストや動向を見計らっているのでしょう。
日本に入ってくるときは良い状態で入ってくることを期待しています。
上でも言いましたが、層状掃気エンジンなのでデコンプが燃焼室側に取り付けられているのだと思います。
575XPの技術資料などもいただきましたが、こちらはブログで公開することは控えます。
新発売後に少し紹介したいと思います。
注意点などは、サポートページで紹介したいと思います。
層状掃気ポートのエンジンをチェンソーに搭載しているメーカーは私が知っている限りでは、ゼノア、スチール、ハスクバーナだけです。(他にあるかもしれません)
スチールは日本国内でもすでに発売しており、小排気量のMS211C-BEというチェンソーも先日販売を開始しました。
スチールはMS411とMS211の2機種のチェンソーを販売しています。
ゼノアはチェンソー自体は国内では未発売ですが、海外では3機種ほど販売しているようですし、ブロワ、刈払機、ヘッジトリマーなどいろいろと海外で販売しているようです。
国内ではブロワを販売しているようです。
当店でも取り扱っていますので、お問い合わせください。

ゼノア製層状掃気エンジンチェンソーです。
円で囲んだ部分をご覧ください。
左側の2つの穴が掃気ポートに空気を先導する物です。
右側は混合ガソリンと混ざる燃焼空気を取り入れるところです。
このように一つのキャブレターで二種類の空気の流量を調整することになります。
詳しいことは分かりませんが、セッティングが難しそうです。
前回は安全対策について紹介しましたが、環境対策に考慮したエンジン開発もいろいろと進められているようです。
スチールはチェンソーフルモデルチェンジのサイクルを伸ばして、かなり環境対策のエンジン開発に力を入れてきたようです。
ハスクバーナはゼノアを子会社化し、層状掃気エンジンなど協同で開発していく体制なのでしょう。
シビアな排気ガス規制実施2011年まで後4年ほどです。
各メーカー更なる環境対策エンジンを開発していかなければならないようです。
私達販売店もメンテナンス等勉強していかなくてはならないでしょう。
(国内メーカーさんもう少し講習会等を開催してもらいたいです)
今回の講習会はすごくためになりました。
九州以外の販売店の方と会うことが出来たし、ハスク本社の方とも数多く会うことが出来ました。
このような機会を設けてくれたハスクバーナ・ゼノア(社名変更)さんには感謝します。
今回はハスクバーナの講習会のことを書きましたが、12月にはスチールの講習会があります。
そちらの方も後日紹介したいと思います。
※少々支離滅裂、乱文になりましたがお付き合いくださりありがとうございます。
コメントの投稿