前回の続きです。
キャブレターがすごくコンパクトにできているということを書きましたが、メーカーの方が言うには、さらに改良が進むと思いますとのことでした。
まだ製品化されて日が浅い技術ですので、どんどん良くなってくるはずでしょう。
ザマはキャブレター業界では大きい方ではないようです。
しかし、その分チェンソーメーカーサイドの要望にこたえるフットワークの軽さが合ったそうです。
そういうこともありハスクバーナ、スチールのチェンソーに採用されることが多くなったと思われます。
層状掃気エンジンの肝に移ります。
キャブレターも重要な要素ですが、さらに重要なピストンシリンダーについて少々。
チェンソーは1万回点以上楽に越える高回転エンジンです。
早期ポートの送る空気を制御するために、リードバルブ方式は使えません。
ですからピストンバルブ式になっています。
ピストンの側面に独特の加工がしてあり、そこから空気を取り入れるようになります。
ピストンにそのような仕組みを取り入れるので、ピストン自体も長くなり重量も増えるので、軽量化も工夫されていますし、ストロークも長いエンジンになっていると思います。
最初は分解していてピストンの形状に目を奪われますが、よく見るとシリンダーの方が手が込んでいます。
とても手が込んでいると思います。
ハスクバーナのXPという称号(エンブレム)がありますが、これは簡単に言うとプロ機という意味ですが、実は構造上はっきりとした線引きがあります。
シリンダーの形状によりXPという称号が使い分けられています。
シリンダー形状クローズドポートとオープンポートとでプロ機とカジュアル機に分類されます。
これはスチールでもそうだと思います。
(私がそう思っているだけですが・・・)
当然クローズドポートが手が込んでおり、エンジン性能的にも上になります。
層状掃気エンジンは構造上クローズドポートにしなければならないと思います。
しかもMS211は4ポート掃気でかなり手が込んでいます。
通常MS211クラスはカジュアルチェンソーという位置づけなので今までならばオープンポートだたことでしょう。
それが、クローズドポート、4掃気ポート、しかも層状掃気ポートなのです。
このシリンダーを見たときは、すごいと思いました。
かなりコストがかかっていると感じました。
それとクローズドポートならばプロ機だよと思いました。
標準税込価格82110円ですが、この価格でよく出せたなーと思いました。
スチールは金属、プラスティックの工場を持っているので、何とかやれるのだろうと思いました。
それと世界有数のチェンソーメーカーなので販売台数によるコスト削減もあるのでしょう。
旧型のMS210と同価格帯で販売していますが、かなり思い切った価格設定なのではないでしょうか。(私が思っているだけです)
MS211当店では実のところまだ販売実績がありませんが、ぜひ販売したい商品だと思うようになりました。
しかしまだ新しい製品なので不安もあります。
いつも言うように完璧なチェンソーはありません。
少しずつ改良されて完璧に近くなる。
小さい不具合が出てくることも考えられます。
しかし、ヨーロッパではすでに販売していたようで、しかも若干改良もされてきているので、そこまで神経質にならなくていいかもしれません。
今回の講習会で、説明を受けながら分解し、組み立ての注意点などを聞いたので、とりあえずは把握できて安心しました。
いろいろ必要な工具類も教えていただき、修理のサービスマニュアルもいただき、読み返さなければならないと思っています。
新しい機械技術について、勉強しなければなりません。
面白いです。新しい技術は面白いです。
わくわくします。
チェンソーを使用している方で、エコロジーにも関心がある方は、MS211お勧めだと思います。
衝撃の新事実を告白します。
今までのチェンソーは
CO(一酸化炭素)自動車の12台分
HC(炭化水素)自動車の120台分
ものすごい・・・
自動車より使用されている台数ははるかに少ないかもしれませんが、やはりこのままではいけないということで、2011年に厳しい規制が始まるのです。
山を手入れし、育て、守る道具から環境にやさしいものをということでしょう。
それではまた。
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2007-12-30
スチール
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