ゼノアのガイドバーを紹介したいと思います。
ピクセルガイドバーと題しましたが、これはハスクバーナの呼び方でオレゴンやその他メーカーではこの呼び方ではありません。
95VP用のガイドバーとオレゴンなどでは言うのだと思います。
詳しくは分かりませんがピクセルはハスクバーナがオレゴンと開発したか、ハスクバーナ単独で開発したものだと思います。
製造はオレゴンだと思います。
ハスクバーナではピクセル、オレゴンでは95VPという呼び方になっています。
当店では面倒なのでピクセルと呼んでいます。
ゼノアもハスクバーナと一緒になったので、ゼノアピクセルガイドバーと題させていただきました。

上が通常の.325ピッチ用ガイドバー。
下がピクセルガイドバーです。
ゼノアのピクセルガイドバーは輸出用としてあるようで、日本ではチェンソー本体に設定されていません。(最初からチェンソーとセットになっていません)
ガイドバー重量は.325バーが約600gでピクセルバーが約500gとなっています。


ガイドバーの厚みもかなり薄いことが分かると思います。
ピクセルチェンはドライブリンクの厚みが1.5mm(1.5mmは間違いで1.3mmです)で、25APや91VSなどと同じ厚みです。
ですからガイドバーの溝も同じなのでガイドバー自体の厚みも25APや91VSなどとほぼ同じ厚みです。
ガイドバーはほぼ同じですが、ソーチェンはピクセルチェンのほうが25APや91VSなどより作りはしっかりしています。
思うところがあってソーチェンの上刃を計測してみました。
正確な値ではありませんのでご了承ください。
25AP 3.5mm
91VS 3.5mm
ピクセル 3.9mm
21BP 4.2mm
参考までにスチールのソーチェンも
PM3/8 3.9mm
PMN3/8 3.2mm
となっていました。
ハスクバーナは339XPにはピクセルチェンがベストだとしています。
(山林伐木玉切り作業において)
私もそう思います。
リムスプロケットを選べますし、40cc前後のパワーのあるチェンソーならばピクセルチェンが耐久性などを考慮してもいいかと思います。
ソーチェン自体の軽さから選ぶと25APなどが軽いのでいいと思うのですが、25APは小さいので耐久性が悪く破断しやすく、ドライブリンクも小さいので、ソーチェンがガイドバーから脱線しやすいです。
ソーチェンが外れるとソーチェンにダメージを与えますので、それでまたさらに耐久性が落ちてしまいます。
また、パワーのあるチェンソーだと25APソーチェンはあまり持たないかと思います。
40cc前後のチェンソーだと九州地方、当店ではほとんど25APは出ていません。
(古い時代のチェンソーは25APを使っていました。)
現在でも25APのソーチェンを多用しているのは、30cc以下クラスのチェンソーがほとんどだと思います。(パワーが小さいため)
91VSは25APよりは耐久性、外れ難さ等いいと思います。
しかし、オレゴンの91VSはピクセルと比べると弱いと思います。
リム式スプロケットがないということもソーチェンをいためやすい一因となっています。
40cc前後のパワーのあるチェンソー用にピクセルはぴったりだと思います。
(耐久性、切れ味、リム式スプロケットが使えるなどバランスがいい)
スチールはピクセルチェンを使用できるガイドバーがありません。
しかし、PM3/8ソーチェンを以前から改良してきていて、昔と比べるとかなり頑丈なソーチェンになってきています。
ピクセルチェンに負けないくらい丈夫になってきていると思います。
ただ、リム式スプロケットがないので、星型スプロケットの激しい磨耗でソーチェンが切れてしまうこともあります。(リム式も磨耗が激しければ切れる)
ソーチェン自体各社改良が進んでいますが、スチールの改良スピードは近頃すごいと思います。(ここ数年で数回変わってきている)
ゼノアのガイドバーからかなり話がずれてしまいました。
次回はゼノアピクセルガイドバーのことを書きます。
それでは
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
お褒めの言葉をいただきうれしく思いますが、確かな技術の方はまだまだだと思います。
技術講習会などに参加すると私よりはるかに詳しい方がいますし、修理経験豊富な方もいます。
そういう方と話をしていろいろ教えてもらっているしだいです。
また、メーカーさんにもいろいろ教えてもらっているし、林業関連の方にもいろいろ教わっています。
よく考えるとほとんどそういうかたがたの受け売りだと思います。
まだまだ勉強が必要です。
また、たまにブログでも間違ったことを書いているときもあるかもしれません。
何かお気づきの点でもありましたら、教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。