こんにちは、今回は以前にも書いたことがあることをもう一度。
エアフィルターの掃除です。
たまにエアフィルターの掃除について問い合わせがあります。
どれくらいの間隔で掃除すればいいのですか?ということです。
そういう時はすかさず、毎日ですと答えます。
作業環境の悪い場所や、藪の中などで作業した際は、午前午後と2回くらい点検してもいいです。
特にMS200Tなどのタイプのエアフィルター、エアフィルターカバー形式はこまめな点検が必要だと思います。
エアフィルター自体が悪くなる場合があるからです。(これについてはまた後日説明します)
今現在の新しいチェンソーはスチールで言うところのコンペンセーターというシステムが採用されています。
スチールはほぼ全機種(MS280C-BIは除くこちらは電子制御)ですし、ハスクバーナでも数機種このシステムを採用しています。
(国産機は調べたことがないので分かりません)
▼コンペンセーターについて話を戻しますが、どれくらいの間隔で掃除した方がいいかと聞いてくる方はまだいいほうです。
エアフィルター掃除することをまったく忘れている人もいます。
エンジンの調子が悪い、力が出ないと修理してくれと依頼があります。
そういう修理の中でエアフィルターと燃料フィルターが汚れていただけということが少なからずあります。

上のチェンソーもエンジンのかかりが悪いという修理でした。

確かにここまで汚れてしまうとエンジン始動性もパワーも落ちてくると思います。
燃料フィルターとエアフィルターの洗浄で調子は回復しました。
ただ少し心配なのは、エアフィルターが汚れすぎると、青い矢印部分の隙間から、エアフィルターの内側へゴミが侵入していきます。
エアフィルター内側を見てみます。

このようになっています。
かなりゴミが進入していると思います。
木屑などの粉末状のゴミがほとんどでしょうから、これでいきなりピストンシリンダーが焼きつくことは少ないと思います。
しかし、長期間この状態でいるとやはりピストンシリンダーにはダメージがあると思います。
木屑=炭素ですから、粉末のヤスリ粉でピストンシリンダーを磨いているのと同じだと思います。
最終的にはエンジンの調子が悪くなると思います。
エンジンパワーが落ちてくる。
エンジン始動性が悪くなる。
アイドリングが安定しなくなるなどの症状が出てくると思います。
コンペンセーターのシステムは少々エアフィルターが汚れてもエンジンの調子が悪くなりません。
しかしこれはエアフィルターを掃除しなくていいということではありません。
必ずチェンソーを使用したら、エアフィルターを点検洗浄するということを心がけてください。
エアフィルターは予備を必ず用意しておくことをお勧めします。
チェンソーの調子を崩さない、チェンソーを長持ちさせるには、良い燃料、きれいな空気が最重要になります。
燃料フィルター、エアフィルター、日ごろから点検するように心がけておくことをお勧めします。
また、予備を用意しておくとなおいいかと思います。
それでは。
当店で修理するときは、灯油かガソリンで洗浄します。
ブロワはエアフィルターがビックリするくらい汚れます。
灯油またはガソリンを適当な容器に入れ、エアフィルターを押し洗いします。
砂埃も研磨剤と同じだと思いますので、こまめな洗浄をお勧めします。
また、ある程度使用したらエアフィルター交換するようにお勧めします。
それではまた。