ソーチェンについては、過去にも何回か書いていますが、また少し書いてみたいと思います。
重複するところも有るかと思いますが、お付き合いくだされば幸いです。
チェンソーの機種によってはいろいろなタイプのソーチェンを使用できます。
作業内容や個人の好みで各タイプのソーチェンを使用しているようです。
(地域によっても好まれるソーチェンが違うようです)
当店の近くでは25AP(1/4)を使用している人はかなり少なくなってきました。
山で作業するときにソーチェンがはずれやすいということが原因のようです。

(上から25AP、91VS、ピコマイクロ、ピコマイクロミニ)
25APはドライブリンクが小さいので、外れやすいのでしょう。
またソーチェン自体も小さく軽いです。
以前ゼノアの営業の方から聞いたのですが、G3700でテストしたときは切れ味は25APが若干よかったそうです。
また、25APを装着し15000回転まで回るようにセットしたチェンソーに21BPを取り付けると最高回転が13500回転まで落ちたそうです。
25APと21BPはソーチェンの大きさが違い重量の差があるので仕方がないかもしれません。
25APのいい点はカッターの間隔が狭いので切り始めのショックが少ないとか切断面がきれいになることです。
欠点としては外れやすい、ソーチェン自体の耐久性が弱いということです。
このようなことから、25APは小型チェンソーなどパワーが小さいチェンソー向きだといえます。
ハスクバーナやスチールは25APタイプのソーチェンはカービングや樹木医などの特殊な作業に使用するものと考えているようです。
3/8ピッチの91VSやPM3/8のピコマイクロを小型チェンソーには標準としてきました。(オプションで25APタイプなどを出してきた)

25APと91VSの上刃の部分です。
この幅をノギスで測ってみると両者とも3.5mmほどです。
もう十年以上前ですが、ハスクバーナの335XPTというチェンソーが出たときに、ソーチェン91VSが一番切れるということを聞きました。
いろいろと問題のあったチェンソーでしたが、力だけはトップクラスでした。
スチールのPM3/8(ピコマイクロ)は25APよりも上刃の幅は大きくなります。
3.9mmほどです。
MS200クラスだとこのソーチェンでも大丈夫ですが、MS192やMS180にはPMN3/8(ピコマイクロミニ)のほうがいいと思います。

PMN3/8は上刃の幅が3.2mmとなります。
上刃の幅が小さいとやはり切れ味はいいようです。(早く切れる)
ただやはりソーチェンの幅が全体的に小さくなるので、耐久性は劣ります。
このソーチェンをMS200やMS230以上のチェンソーに使用するとソーチェンの方がチェンソーのパワーに耐えられないかもしれません。
ソーチェンを選ぶときはいろいろな条件を考慮した方がいいかと思います。
?作業内容特殊な場合(カービングや樹木医)
?チェンソーとの相性
?作業環境
?メーカー推奨
などです。
販売店としてはメーカー推奨品を勧めがちになります。
ハスクバーナのピクセルはヨーロッパの方でハスクバーナ小型中型チェンソーによく使用されているようなので勧めています。
ハスクバーナのピクセルはガイドバーとソーチェンを替えるだけで、21BPのガイドバーソーチェンを取り付けることができるので、使い分けてもいいかと思います。
実際作業内容によってガイドバーの長さも変えているようです。(北欧)
25APから91VSに変更するにはスプロケット、ウォームギアまで交換しなければならないので少々大変です。
また逆に考えれば、チェンソーを購入してソーチェンの選び方を間違ったとしても、部品を交換すれば、ソーチェンタイプは交換できるということになります。(交換部品がある場合だけです)
この部分の部品は消耗部品なのでいずれは交換しなければなりませんので・・・
それでは次回の予定はリムをまた少し書いてみます。
今日は暇な時間に少しずつ書いていたので、文章にまとまりがなくなりました。
すみません。
ハスクバーナでもソーチェンのラインナップが3/8ピッチ1.6mmゲージのものは角刃だけになりました。
オレゴンで言うところの72LPという品名です。
切れ味や切削能力は角刃のほうが高いといわれています。
確かにプロのお客さんは角刃の切れ味食い込みは違うといいます。
しかし角刃は目立てが若干難しいといわれています。
でもハスクバーナでは角刃でも丸やすりだけの目立てだけでもいいといいます。
平ヤスリで仕上げをすると切れ味はアップするようです。
しかし手間が掛かるということと平ヤスリを使用するのが難しいということでしょう。
ちなみにアントンセン氏は通常のソーチェンでも最後は丸やすりで反対からヤスリを掛けていました。
ヤスリがけも突き詰めると奥が深いようです。
普通の方でも目立ての道具をそろえるとそれなりにきれいに目立てができるようになると思います。
目立てがいいとチェンソーに負担が掛からないので機械にもいいです。
fanさん、よろしければこれからもいろいろな情報を教えてください。
ありがとうございました。