ずいぶん前の修理を今日は紹介します。
(消防用ホースをガイドバーカバーにしています)


キャブレターの基本調整値が3/4、1と1/4になっているのでかなり古いタイプのものだと思います。
しかし、このチェンソーはほとんど使用していなかったらしく、程度はかなりいい状態です。


ガイドバーが焼けているので、ソーチェンの目立てが悪い状態で長時間使用していたのではないかと思います。
それがひとつの原因で焼きついたと思われます。
スターターロープも引けず、クランクシャフトはまったく動かない状態でした。
完全な焼きつきでした。

今まで焼付き修理した中でもここまでピストンシリンダーが固着していたことはありませんでした。
シリンダーが抜けない状態です。
人力だけで抜く事はできそうにない、どうするか悩みましたが。

ピストンとシリンダーは使い物にならないので、プラグの穴から鉄の棒を差し込み、シリンダーを手で持ち上げながら、鉄の棒をハンマーでたたきピストンをシリンダーからたたき出すことにしました。
この方法でシリンダーを抜くことができました。

ピストンはマフラー、クラッチ側がひどく損傷していました。
オーバーヒートか主な原因だと思われます。

シリンダーの傷です、分かりづらいかもしれませんが傷はひどい方だと思います。
シリンダーを磨けば再生できるかもしれませんが、まず無理だと判断しました。
普通修理屋はシリンダーを磨いて再生することはないと思います。
手間隙をかけて磨いても元のように、動くかどうかも分からないですし、パワーも出るかどうかまったく分からないからです。
(ほとんどの場合まともに動くことはない)
ですからキチンと修理するには部品交換しか方法はありません。
ピストンシリンダーだけではなく他のところも部品交換必要かどうか点検します。
それから必要な部品をメーカーに注文します。
ですから分解する日と組み立てる日は別の日になります。

今回はチェンソーは古いものでしたが、ほとんど使用していないチェンソーだったのでその他の部品はほとんどと交換の必要はありませんでした。
ハスクバーナはシリンダーを注文するとピストン、シリンダー、ピストンピン、ベアリングなど必要な部品はセットとなっています。
今回はピストンシリンダーのみの交換で修理は大丈夫でした。
ところが交換部品到着して、古いピストンを外そうとしたときにまた問題が発生しました。
次回に続きます。
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2008-04-03
修理
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