
今回はカーツUP290刈払機を紹介したいと思います。
カーツというとあまり耳慣れないメーカーだと思う方もいるかと思います。
しかし、古くからある農機具メーカーで、それだけでなく自動車部品(レース車用なども)も製造しているメーカーです。
▼カーツ自動車の改造(走り屋)が趣味な人は知っていると思います。
刈払機のギアケースなども他社に供給していてギアケースのシェアも上位だと思います。
前回まで排気ガスがきれいで燃費のいい刈払機を紹介してきましたが、UP290は環境対策を施したエンジンではありません。
TB27三菱エンジンを搭載していてこのエンジンがパワーがあるようでしかも刈払機本体もジュラルミンなどを使用して軽量になっているので紹介してみようと思いました。
まず、スペックを紹介します。
全長:1740mm
排気量:25.4cc
出力:1.25kw (三菱発表は1.18kw)
点火方式:デジタル制御コンデンサ方式CDI
燃料タンク:0.6L
質量:両手ハンドル4.5kg、ループハンドル4.1kg、2グリップ4.0kg
となっています。
25ccクラス、プロ向けでこの重量は軽いと思います。
通常このクラスになると5kg前後の重量になってしまいます。
軽くなっていると耐久性などがかなり削られ信頼性が落ちてくると考えてしまいます。
UP290はUP270のバージョンアップ機種です。
確かに数年前UP270が軽量化して新発売された当初、軽量化した個所に亀裂などの不具合がありました。
そのような不具合をひとつずつ改良して、UP270刈払機の信頼性はずいぶんアップしてきました。
(当ネットショップで販売したUP270は改良済みのものです。)
今はこれといって目立った不具合は見当たりません。
このように信頼性のアップしたUP270の刈払機部を継承し、またたエンジンが若干重くなった分を解消するために操作管をジュラルミンにし軽量化と耐久性をアップしましたのがUP290の刈払機部です。
▼TB27三菱エンジンについてTB26という既存のエンジンをブラッシュアップしたものです。
デジタル制御のイグニッションコイルを搭載しエンジンのかけやすさ、またエンジンの過回転の防止し焼き付きを防ぐようになっています。
エンジンパワーも若干アップしています。
キャブレターのメインジェットの変更等でパワーを上げているようです。
もともと三菱エンジンは評価も高くTBシリーズエンジンもなかなかいいと思います。
TB26とTB27を比べるとTB27がすべての面でよさそうに見えますが、燃費で比較するとTB26の方が若干低燃費のようです。
あと私がTBシリーズエンジンについて気がかりなのは、フライホイールが半月キーがなくキー一体型となっていることです。
カーツに問い合わせたところ、確かにフライホイール一体型キーでフライホイールがずれる不具合があったそうです。
しかし、三菱によると製造工程でクランクシャフトとフライホイールの油脂成分をきれいに脱脂できずに組み立てた分が若干あったようでこのような不具合につながったようです。
今現在はこの部分はしっかりと脱脂しているので通常の使用で、ずれることはないということでした。(100%でないにしてもほとんどないのでしょう)
カーツによるとTB27エンジンになってからはこのような不具合はないそうです。
カーツUP290刈払機はこのように気になる点も少なからずありますが、重量、エンジンパワー、信頼性、コストパフォーマンスなど高いレベルでバランスが取れていると思います。
特にパワーウエイトレシオ(排気量と重量)が優れていると思います。
一クラス下の重量で一クラス上のパワーでしょう。
25cc前後の刈払機の中でもお勧めの一台だと思います。
燃費を重視するならばUP270を選択するのもいいでしょう。
▼カーツ刈払機※追加
燃費に関しては、どこのメーカーが優れているのかデータがないのでなんともいえません。
お客さんから燃費の悪い機種は聞きますが、一番いいという機種は聞いたことがありません。
よろしければ複数のメーカー、機種を使用したことがあるかたは燃費の評価を教えていただければ助かります。
原油価格高騰で燃費に関する情報を共有できればいいと思いますので。
一台の刈払機で何時間で何リッター使用するなどのデータでもかまいませんので教えていただければ幸いです。
それではまた。
早速のコメントありがとうございます。
私は実際に使用した時の燃費などまったく分からないというのが正直な所です。
お客さんからたまに聞くくらいです。
坊々さんのコメントも改めてサイトの方で紹介させていただきます。
貴重な情報ありがとうございました。
また何かありましたらよろしくお願いします。