チェンソー、草刈機のことなら  チェンソー専門店北九チェンソー 
TOP ショップ 購 入手順 FAQ テクニ カル BBS メール

Entries

HS2300ヘッジトリマー修理

修理の見極め
修理は安く済むことに越したことはありません。

しかし、安くても修理できていなくてはもともこもありません。

当店(実店舗)のお客さんはほぼプロユーザーなので安さよりもどちらかというとキチンと修理できていることを望んでいます。

機械が一台少ないと作業が計算どうりに終わらないですし、従業員を遊ばせてしまうことになります。

ですから、部品交換していいからキチンと修理してくれというお客さんがほとんどです。

(キチンと修理できないこともありますが・・・)


最初の頃は修理代かけずに部品交換するのを最小限にすることが良いことだと思っていました。

しかし、お客さんに怒られました。
高く付いてもいいからキチンと修理してくれ、磨耗して交換しなければならない部品は交換してくれとのことでした。

そうしなければ仕事に支障をきたすということでした。

目からうろこでした。
安い方がお客さんにはいいことだと思い込んでいました。

それから磨耗が激しい箇所や燃料フィルターやプラグなどは交換するようにしました。



この間他店で2回修理したヘッジトリマーが3回目の修理で当店に入ってきました。

キャブレター分解洗浄、燃料フィルター交換、エアフィルターの交換等を2回の修理で行っていたようです。

当店に持ってきたときにはお客さんはかなり怒っていて仕事にならなかったといっていました。
最初から当店へもって来ればよかったといっていましたが、そのお客さんの所からはかなり遠いので近所の農機具やさんに修理出したそうです。

そこは耕運機や乗用芝刈り機の修理は専門ですが草刈機やチェンソーの修理は専門ではないようでした。


症状としてはしばらくは使えるが調子が悪くなるとエンジンが掛からなくなる。
2回修理に出してキャブレターの分解洗浄をしているとのことでした。

エンジンをかけてみましたが、燃料供給が悪くエンストする感じでした。
キャブレター分解洗浄していると聞いていたので最初燃料に水が入っているだけだと思いました。

燃料点検してみると水は入っていませんでした。

交換したと聞いていましたが、交換したようには見えないプラグと燃料フィルター。
プラグと燃料フィルター新品に交換し試運転しても症状は変わりませんでした。


おかしいと思いキャブレターを分解してみました。

洗浄はしているようでした。


しかしポンプダイヤフラムとガスケットに若干錆が付いていました。


(わかりづらいかもしれませんが)
メタリングダイヤフラムにも錆が付いていました。
これはキャブレター内の細い穴を錆がふさいでいると考えました。

錆が細かい穴に入り込むとコンプレッサーや、キャブクリーナーで洗浄しても錆は取れません。
この状況だとキャブレター交換です。

新品のキャブレターを取り付け試運転してみると問題なくエンジン始動し吹けあがりも良好でした。
(それから再修理には入ってきませんでした。後日問題なく使用できていると連絡がありました)

キャブレター内に錆が入った場合はキャブレター交換が無難です。
1回目は洗浄だけでいいかもしれませんが2回目も同じ症状が出た場合は交換が必要です。
キャブレター内の部品が錆びていた場合はキャブレター交換します。

キャブレター内の部品が錆びていなくて錆びた水が混入した場合は、キャブレター洗浄で様子を見ることにしています。

錆びた水を除去してもエンジンの調子が戻らない場合はやはりキャブレター交換が必要だと思います。


他店の修理がヘタだったというつもりはまったくありません。
私はたまたまキャブレター内に錆びた水が入っている修理を数多く手がけていたので、若干経験があっただけです。

私は耕運機や大型乗用芝刈り機の修理に関しては経験は少ないですし得意ではありません。


修理屋も機械によって得て不得手があると思います。
病院の外科、内科、専門分野と同じかもしれません。

修理屋の場合得て不得手がメーカーによってもあると思います。

技術講習会を開催してくれるメーカーの知識が増えることは当然かも知れません。

なんか話がそれてしまいましたが、キャブレターに錆が入ったら大変だということを覚えておいてください。

それでは。

支離滅裂になりましたがすみません。


●ブログランキング
▼人気blogランキング
←ブログランキングへ登録しましたのでよろしければクリックしてください。
(応援お願いします)

※ブログランキングではアウトドア、薪ストーブ、チェンソーアートなどのブログを数多く紹介しています。

  • @
  • コメント : 4
  • トラックバック : 0
  • この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
    http://chainsawhonpo.blog.fc2.com/tb.php/660-7df5bcab

    トラックバック

    コメント

    [C385] No title

    内緒 さん、こんにちは
    錆びがくるのはほとんど金属携行缶からだと思います。

    キャブレター内に水が入ってからキャブレターの鉄製部品が錆びだすにはかなり時間がかかると思うからです。
    (錆びの成分を含んだ水の場合その水は他の鉄を錆びつかせるのが早いと思います)

    キャブレター内に錆びが入った際、小さい穴に入り込んでいると考えているだけで、実際にそうなっているかはわかりません。

    ただ本当に調子が悪くなります。
    キャブレター内の部品を交換してもダメで、キャブレターごと交換するとOKということが何度もありました。

    見えるところはきれいに洗浄してもダメなので見えないところに入り込んでいるのだと考えています。

    実際どうなっているかはわからないというのが正直なところです。
    • 2008-07-17 16:00
    • チェンソー屋
    • URL
    • 編集

    [C384] No title

    錆はどこから来るのでしょうか?
    この手の燃料タンクはプラスチック製が多いですよね?
    フィルターもあるのに?と思います。
    ガソリン携行缶からでしょうか。
    もし、機械の側に原因があるなら、その辺の対策も伺いたいです。

    キャブといってもずいぶん簡単(安そう)、かつ、分解不可、かつ、ジェット極小ですね。
    それに、症状が出たり出なかったりというのはタチが悪くて怖いので、
    洗浄ではなく交換というのに頷けます。
    • 2008-07-17 10:37
    • 内緒
    • URL
    • 編集

    [C383] No title

    k,kさん、こんにちは
    修理の判断は本当に難しいと思います。
    お客さんによっては中古の部品をつけて喜ぶ人と(安く上がる)嫌がる人がいます(いい部品をつけてほしい)。

    私も修理業者の方をライバルとは思っていません。
    卸をやったり卸されたりでつながりがあったりするからです。
    (専門の業者に修理に出すこともあります)

    他店から回ってきた修理の場合でもできるだけトラブルがないように対処しています。

    このように他所からの修理がたまに回ってくるので、自分が修理したのも他所に回るかもしれないと思うときちんと修理しようと思います。

    ただ、完璧ではないのでたまに失敗することがあります。
    お客さんスミマセン。
    • 2008-07-16 16:45
    • チェンソー屋
    • URL
    • 編集

    [C382] No title

    いつも興味深く拝見しています。
    修理をどこまでするのかというのは本当に難しいものです。
    おしゃるとおり、金額がかかってもいいから完全に修理してくれと言うお客もいれば、部品を変えずに修理するのがプロじゃないのかというお客もいます。
    こうなるともう、お客ごとに臨機応変に対応するしかないですね。
    他店で修理したけど調子が悪いということで持ってこられる
    こともたびたびあります。こういうのもやりにくいですね。
    他人がした仕事のアラ探しするようで、それに先方にクレームつけて修理代を返金してもらうということも実際ありましたから。
    私は同業者をライバルとは思っていません。仲間だと思っています。自分の知っていることを教え、そして知らないことを教えてもらう。そういううふうにやってきてますから。
    • 2008-07-16 09:27
    • K.K
    • URL
    • 編集

    コメントの投稿

    コメントの投稿
    管理者にだけ表示を許可する

    Appendix

    カレンダー

    10 | 2023/11 | 12
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 - -

    検索フォーム

    月別アーカイブ

    全記事表示リンク

    全ての記事を表示する