新ダイワにC4エンジンという4ストロークエンジンがあります。
製品に搭載されて1~2年くらいだと思います。
スチールの4Mixエンジンと同じように混合ガソリンを使用する4ストロークエンジンでオイルパンなどがいらずいいエンジンだと思います。
新ダイワとスチールの混合ガソリン使用の4ストロークエンジンはクランク室にオイルを巡らせるという考え方は一緒ですが、その方法に違いがあります。
スチールはバイパスを使って混合ガソリンをクランク室の方へめぐらせています。
▼4Mix詳細新ダイワはリードバルブを2枚使いクランク室を通しています。
▼C4エンジン詳細はこちらのページ右側中ほどC4エンジンテクノロジーをクリックしてみてください。
動画をご覧になれます。
実際の所、新ダイワのC4エンジンよりスチールの4Mixエンジンの方が身近に感じていました。
スチールは4Mixエンジンを刈払機、ブロワなどどんどん搭載していていますが、新ダイワは私の知っている限りヘッジトリマーだけです。
それにスチール4Mixエンジンに比べるとリードバルブという部品が多くなるので少し不安になります。
(部品点数が増えると故障箇所も増える)
リードバルブの耐久性は大丈夫だとは思いますが・・・
そんなこともありスチールの4Mixエンジンがいいかなと思っていました。
しかし新ダイワのC4エンジンも面白いことを発見しました。
C4のアニメーションを眺めていたときのことです。
吸気バルブが1回開く間にピストンが2回下に下がります。
4ストロークエンジンでは当たり前です。
2回下に下がり、1回しか吸気バルブが開かないということは、これは過給しているのではないかと思ったのです。
クランク下のリードバルブは未燃焼ガスの逆流を防いでいるので、ピストンが2回下がる分の未燃焼ガスが1回吸気バルブが開く時にシリンダー内に入っていていることに気が付きました。
メーカーに聞いてみるとやはり過給していることになりますとの事でした。
以前もらっていた資料をもう一度読み返してみると過給している旨書いてありました。
勉強不足でした。
もらった資料をパラパラと飛ばし読みしただけで、スチールの4Mixと似たようなものだとそれで終わっていました。
そのときは過給のことなどまったく気が付きませんでした。
やはり資料は隅々まで読まなければいけないと思いました。
また新ダイワさんも技術講習会等を開いて説明した方が、販売店にもアピールできるのではないでしょうか。
C4エンジンが搭載されている機械が少ないので知らなくてもあまりダメージはなかったかと思います。
刈払機やその他の機械に搭載されてきたときのポイントになるでしょう。
過給の効果としてメーカーが上げているポイントは
1.吸引式に比べ、高トルク・高出力が得られる。
2.スロットルレスポンス、加速性が良い。
3.アイドリングの安定性・傾斜性がよい。
となっています。
ターボやスーパーチャージャー以外の過給式エンジンと思っていいでしょうか・・・
ターボやスーパーチャージャーのような劇的な効果は少ないかもしれませんが・・・
データがないので良く分かりません。
しかし、おもしろいエンジンだと私は思いました。
ただ、一つ気になるのはリードバルブです。
昔からすると素材も良くなり耐久性もアップしたでしょうが、部品の点数が多くなることは故障が増えます。
またリードバルブは高回転エンジンには向かないようです。
チェンソーなどに搭載するのは難しいと思います。
チェンソーは層状掃気エンジンがいいと思います。
新ダイワは共立と提携したようですし、共立が層状掃気エンジンも開発したようです。
詳細は分かりませんが。
話を戻します。
リードバルブ方式で過給ができるようになったのでここが重要な部品だと思います。
スチールの4Mixエンジンは今の所故障も少なくパワーもあり当店の客さんからは評価の高いエンジンです。
新ダイワのC4エンジンも信頼性のあるエンジンになってほしいと思います。
そしていろいろな機械に搭載されるといいかと思います。
いやしかし、技術資料は隅から隅まで読まなければなりません。
つくづくそう思いました。
スチールさんは技術資料の数が多くまた講習会も他のメーカーと比べて多いです。
来週もスチールさんの講習がありますので、2日ほど留守をします。
ネットショップでの問い合わせ等返事が遅れると思いますがご了承ください。
それではまた。
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