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スチールMS192Tの修理

スチールMS192Tの修理を紹介します。
他店で購入したチェンソーでしたが、当店へ修理にもってきたいとのことでした。
購入後半年も経過していないようだったので、「保証期間内だから購入店へ修理に出せば保証が効くかもしれませんよ」と言いましたが、修理代部品代掛かってもいいから当店で修理するとのことでした。

エンジンは掛かるのですが、アイドリングでしばらくするとエンストしたり、エンジンをふかしても回転があがらずエンストしたりしました。

燃料供給がうまくいっていない感じがしたので、燃料フィルター交換して試運転しても症状は変わりませんでした。

今のチェンソーは環境問題のこともありキャブレターのセッティングがアイドリング時など絞っている傾向があります。

そのようなキャブレターは、スロットルオンのときに燃料供給が付いていかずエンストするので、加速ポンプというシステムをキャブレターに組み込んでいます。

このような情報は各メーカーから教えてもらいます。新しい技術やシステムが採用された機械が販売になったときはメーカーが技術講習などをして我々販売店をバックアップしてくれます。

話を戻しますが、この加速ポンプにゴミなどが詰まって燃料供給が追いつかなくなることもあります。

しかし、まだ半年も経過していないチェンソーなので何が原因か良くわからずとにかくキャブレターを分解してみようと思いました。

キャブレターを分解し点検してみましたが、問題はなさそうでした。
タンクベント(エア抜き)もつまってはいないしホースも問題はなさそうでした。

この時点では正直何が原因かわかりませんでした。

ふと見るとマニホールドが変な形になっていました。

キャブレターをはずした時点で気が付かなければなりませんでした。




パルスのところが内側に折れこんでいました。
青い矢印がパルスの穴。


元の戻してみましたが、ゴムは変形したままでエアが漏れそうだったので交換することにしました。


この部分は本来写真のように平らになっていなければなりません。

キャブレターのポンプダイヤフラムがうまく作動せずに燃料供給が追いつかなかったのだと思います。

組み立てて試運転するとまったく問題はありませんでした。

今回のような修理は初めてでした。
マニホールドがこのように変形してしまったのは工場でチェンソー組み立て時に起こったのでしょう。
修理屋としても非常に珍しいことでした。

今回の修理は参考にならないと思います。
このようなことは滅多に起こらないからです。

それではまた。


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