先日、すごいことになっているフレキパイプがありました。
スチール製の背負い式刈払機です。

これはフレキシブルセットに問題があるわけではなくメンテナンスに問題があると思います。
フレキシブルセットは国産の場合日本で2社くらいで作られているようです。
(各刈払いメーカーは部品供給を受けている)
ですからどこも似たようなフレキシブルセットだと思います。
グリスアップをしていなかったのでしょう。
フレキパイプのゴム部分が融けてなくなってしまっています。
細いワイヤーが編みこまれていたものも切れてしまっていました。


中のシャフトが見えます。

フレキシャフトを抜いてみるとグリスはほとんどついていない状態でした。

ちょうどゴムが融けた部分のシャフトが光っています。

フレキシャフトが光っているのを見て不思議に思うかもしれません。
普通はフレキパイプがあそこまで融けてしまっていれば、中のフレキシャフトは切れてしまうのが普通です。

確かに少し磨耗していたんでいるようでしたが、変形なども見られませんでした。
実はこの刈払機は当店で販売したものではなく、他店で購入したようです。
そこで数回フレキシャフトを交換したがすぐ切れるし、今度はこのようにゴム部分が融けてしまったので、当店に修理を出したという次第でした。
だから、中のシャフトは交換したばかりであまり磨耗していなかったのかもしれません。
フレキシブルセットは中のシャフトが切れた場合シャフトだけ交換することができます。
しかし、数回シャフトが同じところから切れるようだと、パイプのほうもいっしょに交換しなければなりません。
痛んだフレキパイプはフレキシャフトをすぐに痛めてしまい切れてしまうからです。
フレキシブルセットが痛む主な原因はグリス切れです。
経年劣化もありますが、グリスアップなどのメンテナンス不足が大きな原因です。
背負い式刈払機は肩掛け式刈払機よりもメンテナンスに注意しなければなりません。
フレキシブルセットの価格は15000円前後しますので工賃などもろもろ込みになると20000円ほど修理代がかかることになります。
グリスは十分にあると潤滑性能もあり、あまり熱を持ちません。
しかしグリスが十分にないとその部分に熱を持ちます。
その熱がグリスにも悪影響を与えます。熱でグリスが流れ出てしまうのです。
するとグリスが減り熱が上がるというように悪循環になってしまいます。
これはフレキシブルセットだけでなくギアケースやその他の機械にもいえることです。
どんなにいい機械でもきちんとメンテナンスをしなければすぐに壊れてしまいます。
メンテナンス注意点は取扱説明書にも書いてあるので読んでみてください。
それではまた。
メンテナンスをまったくしていないという人が少なからずいるようです。
今までで一番すごかったのは、買ったばかりの機械が動かなくなったと当店へ修理に持ってきた方がいましたが、燃料が入っていませんでした。
購入の際、試運転時に燃料を入れただけのようでした。
それともうひとつ、混合オイルをそのまま燃料タンクに入れていたケースもありました。
機械の始動方法などの説明はしていましたが、燃料については混合ガソリンですと言っただけでした。
混合ガソリンといえばガソリンとオイルを混ぜることをすべての人が知っていると私が思い込んだのがいけなかったようです。
本当にはじめて使用する人は混合ガソリンがわからない人もいるはずです。
(多分私の家内は知らないでしょう)
購入時の最初の説明はきちんとしなければならないと心がけています。