安全講習について
正式には安全講習というのかどうか分かりません。
私は以前受けた講習で、チェーンソー使用手帳というものをいただきました。
林材業労災防止協会が発行しているものなので、全国的にあるかと思います。
この講習会には2日間かかったと思います。
チェンソーの使用方法から目立てのしかたまで、幅広く講習したと思います。
(10年以上前なので忘れている・・・)
今は草刈機の安全講習まであるそうです。
これらの講習は基本的にプロの方を対象にしています。
林業や造園業に勤めている方などで新人の方が多いのではないでしょうか。
この講習以外にも違う団体(民間など)で独自に安全講習をしたりしているところもあるそうです。
このように安全講習はここ10年くらいでかなり増えてきているのではないでしょうか。
しかし、これらの講習は一般の方はなかなか参加することが難しいと思います。
何時何所でやっているかわからないし、参加できるかどうかもわからないからです。
たぶん労災関連なので、仕事で使用する人対象だと思います。
そうなると近所の人から教えてもらうか、販売店から教えてもらうかのどちらかになりそうです。
チェンソーと草刈機比べるとチェンソーのほうが危険なような気がします。
確かに駆動する部分が体に近いのでその点だけを考えるとより危険だと思います。
しかし、安全装具で切断事故を防ぐという観点から見るとチェンソーの方が安全ズボンなどでソーチェンを防ぐほうがやりやすいそうです。
チェンソーの安全ズボンはチェンソーの切断事故を防止することができますが、草刈機のチップソーや笹刃の切断事故を防ぐことができないそうです。
チェンソーの安全ズボンはチェンソーのスプロケットに巻き込んでソーチェンの回転を止めるという仕組みです。
ソーチェンの刃自体を跳ね返すというものではないそうです。
高速回転している笹刃やチップソーでは安全ズボンでも切れてしまうようです。
ですから草刈用の防護用品はスネアテ部分にステンレスなど金属部品を使用しているものもあります。(重くなりそう)
昨年の話ですが、斜面で作業していて転んでしまい、草刈機を放り投げて下に転がり落ちて、その転がり落ちたところに草刈機が落ちてきて足をざっくり切ってしまった事故があったそうです。
この話を聞いたときに草刈機の固定レバーは怖いなと思ってしまいました。
反発式のものなら手を離せば、スロットルは戻るのでエンジン回転は落ちるので刈刃は止まるはずです。(惰性でしばらく回転するでしょうが)
このようなことがあるので欧米では反発式のものしか販売できないのだと思います。
しかし、反発式でもエンジン回転を制御できる仕組みも開発してもらいたいところです。
ナイロンカッターについて、nnishi@小樽さんからコメント欄に書き込みがありましたので少し書いてみます。
エンジン式の草刈機にもナイロンカッターは取り付けることはできます。
ナイロンカッターは草刈機にかなり負荷を掛けるので通常の刈刃と同等の作業をするとなると排気量の大きい機種が必要になります。
ご家庭で使用する分にはそこまで考えなくても良いとは思いますが、広い場所で草の量が多く硬い草ならば機種を考えなくてはいけないでしょう。
ナイロンカッターは金属性刃物ではないので安全に感じますが、危険な面もあります。
チップソーや笹刃は庭程度の草ならば低速回転でもサラサラと切れていきます。
しかしナイロンカッターは切るというか叩き切るのでそれなりの回転で回さなければなりません。(全開に近い速度で回さなければならないこともあります、というか全開)
ですから刈った草を撒き散らすことになります。
また、草だけならいいのですが小石や砂などがあると危険です。
以前、このような話を聞きました。
小石が股間にあたり悶絶したということです。
このようなことは滅多に無いでしょうが、ナイロンカッターを使用するときは草を撒き散らすので汚れないように完全防備が必要になります。
顔などは防護面や防護メガネを必ず装着するようにしたほうが良いと思います。
▼防護面▼防護メガネ草刈機も危険な道具です。
十分な備えを心がけたほうが良いかと思います。
十分な備え、使用方法などをきちんと教えてもらいえば怖がりすぎることも無いと思います。
慣れてきたときに、安全を怠って怪我をすることが多いので、心構えさえきちんとしていれば大丈夫でしょう。
安全についてはこれからも機会があれば紹介していきたいと思います。
また熊本での講習については林災防の熊本支部に問い合わせされたらいいと思います。http://www.rinsaibou.or.jp/cont01/items01/0101_idx.html