先日、2週間ほど前でしょうか。
草刈機のM製エンジンのクラッチスプリングがすぐ切れるということで、新ダイワのR26はどうでしょうかという問い合わせがありました。
モアユニットという刈刃を使用しているようでした。
これは以外に草刈機に負担を掛けるようです。ナイロンカッター並かもしれません。(そこまで負荷は無いかもしれない)
ナイロンカッターなど普通の刈刃以外のものを使用すると草刈機のかなり負担を掛けます。
エンジンはもちろんのことギアケース、そしてクラッチ部です。
新ダイワのR26はギアケース部分は丈夫ですがクラッチ部は普通の25ccクラスの物なのでナイロンカッターを使用するには少々心もとない気がします。
ナイロンカッターなどの特殊な刈刃を使用する際は、30cc以上の草刈機が必要だと思います。
※家の庭やちょっとした田んぼの畦くらいならば小排気量の草刈機でも大丈夫でしょうが・・・
作業範囲が広かったり草の質が手ごわいならば、お勧めは30cc以上です。
R26とゼノア40ccクラスのクラッチシューを比べてみます。

これくらい違いがあります。
R26お勧めかどうか問い合わせがあったとき、クラッチシューの大きさを考えたときに、正直口ごもってしまいました。
M社の33ccの草刈機でクラッチスプリングやシューがだめになるということは、R26でも同じかもしれないと思ったからです。
ゼノアのBC4410、BC3510あたりはクラッチシューも大きくこれらの機種を進めればいいかと思いましたが、重量が多く価格も高いのでその点で勧めるのをためらってしまいます。
※ナイロンカッターをバリバリ使うならこれくらいの機種が本来必要だと思います。
ただ、ゼノアのBC4410クラスの草刈機でもクラッチシューは磨耗してきます。
草刈機のクラッチシューはライニングと呼ばれる物質がクラッチドラムとの接触面についています。
これが磨耗してなくなってしまうのでそのときは交換になります。
ナイロンカッターをバリバリに使用する造園業者さんならば、やはり1~2年ほどで交換することになるでしょう。
また、ナイロンカッターをよく使用するとイグニッションコイルにも悪影響を与えます。
クラッチ部からの摩擦熱がイグニッションコイルにダメージを与えるのです。
スチールの草刈機はこの摩擦熱からイグニッションコイルを守るシステムがあります。
まず最初にFS100とR26のクラッチシューを比べてみます。

BC4410より小さいですが、R26よりは一回り大きくなっています。
それともう一つ大きな特徴があります。

クラッチシューのタイプがライニングではなく金属を焼き固めた焼結クラッチになっていることです。
(チェンソーのクラッチと同じ)
焼結クラッチは磨耗や熱に強いといわれています。
ですからライニング式のものより耐久性が高いと思います。
焼結クラッチでも摩擦熱は発生します。
ですからイグニッションコイルは摩擦熱によりダメージを受けてしまいます。
そこでスチールFS100は摩擦熱を外に逃がすシステムを採用しています。
上記写真を見てもらうと分かるようにフライホイールの外側にもフィンがありクラッチ部を冷やすようになっています。

クラッチケースにもスリットがあり、ここから空気が流れることになります。
スチールのこのシステムはFS2603にも採用されています。
もちろんFS90~FS200までこのシステムは採用されています。
FS100は重量5.8kgでR26より少し重いくらいです。
価格も当店ではR26より***くらいです。
FS100のもう一つの特徴はトリガーレバー(スロットルレバー)タイプになることです。
これは好き嫌いがあるようですが、当店のお客さんの中では慣れてしまったという方もいます。
私は近頃思うのですがFS100は価格、性能、重量など高いレベルでバランスの取れた商品ではないかと思います。
欠点を上げれば、ドイツ製なのでナイロンカッターを取り付ける際にボルトのピッチが違うので国産のナイロンカッターは取り付けられるものが少ないことです。
スチール純正のナイロンカッターはドイツ製なので丈夫だと思います。
(FS100用のもの)
▼スチールドイツ本国製草刈機お問い合わせ次回は、私が独断と偏見で選んだ草刈機を紹介します。
それでは。
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