先日、スターターロープが重くてなかなか引けないMS200Tの修理が入ってきました。
近々に使用するので点検整備してくださいとのことでした。
預かったときはプラグ、燃料フィルター、エアフィルターを点検して各部点検洗浄、キャブレター調整くらいで大丈夫だろうと思っていました。
ところが、スターターロープが引けなくなっていました。
焼きつきかエンジン内に異物が入っているかも知れないと思い分解することにしました。
マフラーをはずしてピストンを覗いても傷はないので焼き付ではなさそうでした。
キャブレターをはずしてこちら側から見てもピストンに傷はないし異物も見えませんでした。
これはクランク側に異物が入り込んでしまったかもしれない・・・
シリンダーをはずすしかありません。
原因が分かりました。
異物が入っていました。固形物が入っていると考えていたのですが、なんとそれは水でした。



水滴があちこちについていました。
普通水が入ったくらいでスターターロープが引けなくなることはありません。
なぜ、ぜんぜん動かなくなっていたのでしょうか。
それはこちらをご覧ください。

クランクのニードルベアリングが錆付いていました。
硬くなっていました・・・。

かなりの量の水が入っているようでした。
クランクは分割できません。
シャフトは圧入されていて取り外しはききませんので、ベアリングだけの交換はできません。
クランクシャフト一式の交換となってしまいます。
MS200のクランクシャフトは3万円以上しますし、クランク交換工賃は1万5千円ほどかかります。
消費税込で5万円前後かかるかと思います。
今回も修理はしないことになりました。
なぜ、あんなに水が入ったのでしょうか。
エンジン始動中にあれだけの水が入れば、エンジンストップして焼きつくこともあるかもしれません。
そうすれば焼きついたと修理に持ってくるはずですし、水が入ったとしても時間がたてばエンジンの残熱で水分は蒸発してしまうと思います。
雨の中チェンソーを外に置きっぱなしでいたのか。
燃料タンク内に水がありそれがエンジン内に入ったのか。
水の中にチェンソーを落としたのか。
どのようなことがおきたか分かりませんが、早く手を打っておけば錆びることはなかったと思います。
雨の季節や冬の湿気が多い時期にはこまめな点検が必要です。
雨が降っている中で機械を使用したときも、作業終了後十分に点検してください。
錆び付いただけで取り返しのつかないことになることもあります。
それではまた。
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2009-08-10
修理
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原因は良く分かりません。
コンプレッサーを持っているので、高圧洗浄機で洗浄したとは思いませんが、ひょっとしてめんどくさくてやってしまったかもしれません。
私が考えていたのは、トラックの荷台に積んでいて、強烈な夕立によりマフラー側から水が入ったのかと考えていました。
それとも水の中に落としたのかも。
それではまた。