1月は修理がたくさんありました。
ほとんどが北九チェンソーになってからのお客さんや初めてのお客さんでした。
北九チェンソーとして初めて年を越したわけですが、長期間燃料の入れっぱなしという原因からの故障が多くありました。
このような故障は以前にも紹介しました。
また後日これについては紹介したいと思います。
今日は大型チェンソーの修理について書いてみたいと思います。
修理に持ち込まれて最初に見たときは修理しない方がいいと思いました。
チェンソーがゆがんでいたのです。
話を聞くと数年前からそのままで、木が倒れてきたか車で踏んだかもしれないということでした。(持ち込んだ方は原因を知らないようでした)
最初に写真を撮っていればよかったのですが、すっかり忘れていました。
ハンドルハウジングやシリンダーケースにダメージがあればかなり高額の修理代金になるはずです。
そのほかにもダメージがあればそれだけ修理代金は高くつきます。
スターターロープは引けたのでとりあえず電気を調べることにしました。
プラグテスターで火花が飛んだので電気系は大丈夫なようです。
燃料タンクを開けてみると古い燃料の独特の臭いがしました。
キャブレター交換か分解洗浄は必要だと思いました。
スターターロープを引いても動きは悪くないようでしたし、クラッチ回りも変形や破損はないようだったので、エンジンを掛けてみることにしました。
当然燃料タンクに新しい燃料を入れてもエンジンは掛かりませんでした。
プラグを外しエンジン内にじかに燃料を少量入れて試してみます。
エンジンは以外にもすぐに掛かりました。
ただ、このテストでは燃料がすぐになくなるので、本当にエンジンの調子がいいかどうかは正確に判断できません。(クランク室に微小の傷がありエアがかんでいるかもしれません)
このような場合エンジンは始動しても安定しないということも良くあります。
正確な修理見積りを出すのは難しいケースです。
最低ラインの修理見積りを出し、それ以上掛かる場合もあると伝えるしかありませんでした。
実際修理を開始し、埃や汚れを落としてみると以外とダメージが少ないことが分かりました。(すごい汚れでした)
変形して交換が必要だと思ったハンドルハウジングは変形破損もありませんでした。
エンジン本体側にもダメージが少ないことが洗浄してみて分かりました。
ただ、強い力がかかり防振ゴムがゆがみ数箇所ずれてしまっていたようです。
その状況で数年間そのままだったので交換が必要になる部品が少なからずありました。
その一つがインテークマニホールドです。

右が変形したものです。
元に戻そうとしても無理でした。
ゆがんでからすぐに修理に持ち込んでいれば元に戻ったはずでしょうが、数年間も放置していたので癖がついてしまっていました。
それと燃料系回りの部品交換が必要となりました。
強い力が掛かったようなのでハンドルハウジングを外し、洗浄しゆがみが無いか点検しヒビや破損が無いかも点検しました。
エンジンの方も洗浄しヒビや破損が無いか点検しました。
キャブレターは分解して点検し錆が無かったので洗浄して組み立てなおしました。
その他もろもろ細かい所が破損していたりしていましたが、致命傷の所はありませんでした。
かなり汚れていて、またキチンと点検しなければと思ったので時間掛かりました。
組み立ててエンジンを始動してみると簡単にエンジンが掛かりました。
汚れていたのでかなりハードに使い込んだチェンソーかと思っていましたがきれいに洗浄してみると使用頻度もあまり高くないような感じでした。
早く修理に出していれば修理代金も掛からなかったと思いいます。
キャブレターやゴム製部品の交換が少なくてすんだはずです。
修理は早めに出した方がいいと思います。
それでは。
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