今回はソーチェンの張り具合について、書いてみたいと思います。
お客さんのチェンソーを見るとたまに・・・もう少し多く、ソーチェンがたるんでいる人がいます。
その前にソーチェンの張り具合はどれぐらいがいいのか写真で紹介します。

ローラートップバー(スプロケットノーズバー)よりステライトバー(ハードノーズバー)はゆるめにしなければならないなどガイドバーの種類や長さによって若干違うところもありますが、基本的なところは同じです。

ガイドバーの下側を最初は点検します。
これはゆるすぎます。

ソーチェンのタイストラップ部がガイドバーに接触するくらいまで張ります。

張りの強さはガイドバー上側のソーチェンを上に持ち上げてドライブリンクがガイドバーの溝から出るか出ないかぐらいです。
※写真では出ていませんが写真を撮りながら引っ張っていたので、こうなってしまいました。
ステライトバーではもう少しゆるいほうがいいかもしれません。
ソーチェンを手で動かして軽く動くようであれば、張り具合はOKだと思います。
ソーチェンの動きが悪く、ガイドバー下側をたるませるくらいにしないとソーチェンが手で動かせないというときは、クラッチドラム(スプロケットドラム)などに問題があるかもしれません。
ソーチェンをたるませていないとガイドバーやソーチェンの磨耗が早くなると思うでしょうが、実はたるませているほうが、磨耗が早くなります。
適正な張り具合でも高速で動いているので磨耗してきます。
ガイドバーやソーチェンの磨耗には気をつけていますが、クラッチドラム(スプロケットドラム)のほうを気にかけている人は少ないかもしれません。
ソーチェン取付交換時にはクラッチドラムの磨耗状態もチェックしましょう。
高速で回転しているところなので、磨耗が激しいととても危険です。
磨耗したガイドバー、クラッチドラムを使用していると新しいソーチェンでもガイドバーから外れたり、ソーチェン自体が切れてしまいます。
チェンキャッチャーなどの安全装置があるので、大丈夫だとは思いますがとても危険です。
また、数回ソーチェンが外れたりするとチェンキャッチャーは壊れてしまいます。
修理に入ってくるチェンソーの何台かに一台はチェンキャッチャーが無いものも多くあります。
エアフィルターの清掃とソーチェンの目立てだけがメンテナンスではありません。
メンテナンスしなければならない箇所がよくわからない場合は購入店などに持ち込み点検整備してもらうといいと思います。
それではまた。
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