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チェンソーにあったカッティングシステム

今回もメールの内容を紹介させてもらいます。


◆初めて質問メールさせていただきます、ゼノアのピクセルガイドバー35?セットを注文した**の**です。

先日無事、ガイドバーセット届きました。
早速、G3700EZ(スパー)に付けて使用してます。

21BPの40?からピクセルに換えた使用感は、目から鱗、凄いの一言です。
しっかり37の本来の力を体感できました。

耐久性についてはこれから使い続けてみて、探ってみようと思います。



人がチェンソーを選ぶ場合、作業内容やチェンソーのパワー、質量などを考慮してチェンソーを選ぶと思います。

小径木の間伐なら軽量小型のチェンソー、大径木の伐倒なら大排気量大型チェンソーと使い分けます。


小径木の間伐は本数も多く歩き回ります。
その時に大は小をかねるといって、大排気量大型チェンソーを使用したら、人間に負担がかかりすぎ作業効率が悪くなると思います。
(質量による負担と取り回しのし難さによる負担)

使用する人間の体力がすごく力も並外れているなら、大型チェンソーでも作業をこなすかもしれません。

普通の体力、昔より体力が衰えたというのならば、疲労は避けられないでしょう。

普通に考えれば使用する人間に合わせて間伐作業には中型以下のチェンソーを使用すると思います。

女性の方や体力が衰えたと感じている方はなおのこと小型チェンソーを使用したほうが、肉体的疲労は少なくなると思います。

作業内容や人それぞれによってチェンソーのサイズはきちんと選んだほうがいいと思います。



チェンソーにも同じことが言えると思います。
私は40cc以下のチェンソーを小型チェンソー、40cc~60cc以下を中型チェンソー、60cc~100cc以下を大型チェンソー、100cc以上を超大型チェンソーと考えています。
(分類の仕方はいろいろあると思います)

小型チェンソーにはガイドバー35cmが限度だと思っています。
またソーチェンの種類も重要だと思います。

1/4ピッチ(25APなど)は一番小さく軽量ですが、これは30cc以下のチェンソー又は特殊な作業に使用するソーチェンだと思います。

軽量であればチェンソーに負担をかけませんが、カッター部のサイズによって切削能力に差が出てきます。

切削能力はカッター部が大きければ高く、小さければ低いといわれています。

闇雲にカッター部が大きいのをつければいいというものでもなく、大きいカッターを動かすだけのパワーが無ければ逆に切削能力は落ちてしまうということになります。


もう、かなり前になりますが、ハスクバーナ335XPT(35cc)というチェンソーが新発売になったとき、3種類のソーチェンが用意されていました。

1/4(25AP)、3/8(91VS)、.325(ピクセル)です。
技術の石川さんにどれが一番切れ味がいいか尋ねました。
すると3/8(91VS)が若干切削スピードが速いということでした。

軽量で負担の少ない小さいソーチェンが必ずしも切削スピードが速いということではないそうです。
※1/4(25AP)はカッターが小さいので滑らかに切れるということもあるそうです。

カッターの大きさとエンジンパワーのバランスが大切だそうです。


無負荷時のエンジン回転の高さは軽量ソーチェンが高回転になります。

ゼノアG3700は35cm1/4ピッチでエンジン回転15000ですが、35cm.325ピッチ(21BP)に交換すると13500回転ほどになるようです。
(確かめたことはありません、聞いた話になります)

当然ガイドバーの長さが長くなれば、ソーチェン質量も大きくなるので、エンジン回転は落ちてきます。
また切削スピードも落ちてきます。


1/4ピッチ(25AP)を30cc以下のチェンソーとしたのには、他にもわけがあります。

今のチェンソーは35ccクラスでも意外とパワーがあります。
耐久性的に25APではきついかもしれないと思っています。
そして山仕事の場合カズラや小枝を払ったりしますが、その時に外れやすいということもあります。

北九州のほうではこのようなこともあり25APソーチェンを山仕事で使用する方は少ないと思います。(枝打ち作業を除く)


切削能力をよくするには、ソーチェンのサイズ(カッターの大きさ)、ソーチェンの種類、ガイドバーの長さなどチェンソー本体のエンジンパワーとバランスを考えなければなりません。

大きい木を切るかもしれないと、小型チェンソーに長すぎるバーをつけて購入する方もいます。
せめてメーカーが設定している長さまでにしたほうがいいと思います。

私はメーカーが設定している最大長のガイドバーは長すぎると感じています。(小型チェンソーの場合)


短いガイドバーで間に合う作業も長いガイドバーで作業しているとチェンソーにその分負担がかかっています。(チェンソーの寿命も短くなるかもしれません・・・考えすぎですね)

また、ランニングコストも高くなります。
ガイドバーやソーチェンは長くなればなるほど高くなります。


作業内容を考えチェンソー本体にあったガイドバー長さを選択すれば、最初に紹介したメールの方のように感じるかもしれません。

さらに作業内容が許すぎりぎりの短いガイドバーを使えば、別次元のチェンソーになるかと思います。

例:346XPにピクセル33cmガイドバー、MS260にPMC3 32cmガイドバー

中型チェンソーになるとリムやスプロケットなどいろいろと揃えられています。

リムを交換することによってもソーチェンスピードを変化させることもできます。

作業内容に合わせ、チェンソー本体とソーチェン・ガイドバー・リムまで考えてベストマッチを探すのも面白いかもしれません。

当店の林業のお客さんは少なくなってきています。
実際現場で使用している方の使用感の情報も少なくなってきています。

林業が盛んになり仕事が増えればいいと思います。

林業が魅力ある仕事になりますように。


乱文、長文になりましたがお付き合いくださりありがとうございます。

林業の方実店舗に遊びに来てください。
いろいろとチェンソー、山仕事談義をしたいと思います。
(というかいろいろ教えてください)

それではまた。


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    [C536] No title

    村人さん、こんにちは

    貴重な情報ありがとうございます。
    木の種類からすると寒い地域で作業されているようですね。


    ハスクバーナのフォレストデモの中で紹介されている枝払いの方法は、短いガイドバーで行う方法です。

    チェンソーの重量を手で持つのではなく、木に預けてしまう方法です。

    ガイドバーが長いと地面にソーチェンが当たってしまうこともあり、また取り回しがしにくいなどのことがあるようです。

    ハスクバーナのフォレストデモは森林組合や販売店と協賛で行っているようです。

    地元の森林組合や販売店などに掛け合ってフォレストデモの開催を頼んでみてはどうでしょうか。

    林業用品の使い方や注意点などもいろいろと見せてもらえます。


    ※追伸、
    作業環境によっても使用する道具など変わってくるのでどれが正しいということはないと思います。

    火山灰が多いところなどはステライトバーでないと持たないなどいろいろとあります。

    • 2010-03-01 18:11
    • チェンソーヤ
    • URL
    • 編集

    [C535] No title

    北海道で林業(造林)を営んでいる者です。

    私の職場ではG3700+BP21+40Cmガイドバーが標準装備です。
    最初からこの組み合わせしか知らないのでパワー不足を感じた事は有りません。
    しかし、最近はG3700が重たくな感じる様になったので、昨年からはMS200に機種変更をしてずいぶん楽になりました。
    私の職場でMS200は少数派ですが、パワー不足の分は経験と技術で補う事が出来ます。
    しかし、新人さんには耐久性という点でG3700を薦めます。

    作業内容はトドマツ・エゾマツ・カラ松の間伐ですが、まれに50Cmオーバーの伐倒も有ります。
    私たちが40Cmガイドバーを使う理由として、伐倒した木の枝払いが多少でも楽(5Cm分腰を伸ばせる)なのと、高い所のツル切りの優位性が考えられます。
    十分注意したつもりでもツルにぶら下がってしまう事があるので、ツルがらみの伐倒では肩より高い位置でチェンソーを使ってはいけない、などと言っていられないのです。
    • 2010-02-28 12:03
    • 村人
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