前回2月20日にソーチェンについて少々書きましたが、それの追加です。
▼こちらゼノアG3700チェンソーにピクセル35cmを取り付けた方の感想を紹介しました。
ピクセルチェンが一番切削能力が高いと思われた方がいたので少し付け加えます。
前回にも書きましたが、切削能力が一番高いのは.404ピッチの一番大きいソーチェンです。
カッター部が大きければ大きいほど切削能力は高くなります。
ただ、カッター部が大きくなるとソーチェンの質量も大きくなります。
それを力強く動かすには、チェンソー本体のパワーが必要になります。
ですから、この.404ピッチのソーチェンを標準装備しているチェンソーは120ccクラスの大排気量チェンソーがほとんどになります。
逆に小排気量の小型チェンソーに.404ピッチのソーチェンを取り付けても切削スピードが早くなることはありません。
ソーチェンの質量が大きくなるので、回せず切削スピードは遅くなります。
また仮に120ccチェンソーに1/4ピッチのソーチェンを取り付けたとして、切れ味がよくなるかというとならないそうです。
(ソーチェンの耐久性が持たないと思いますが・・・)
30cc以下のチェンソーには1/4ピッチの小さいソーチェン。
40cc前後のチェンソーには3/8、.325ピッチのソーチェンがいいと思います。
(チェンソーパワーにより使用するソーチェンを選ばなくてはいけません)
先日G3700に使用するソーチェンで3/8ピッチの91VSが一番切れ味がいいと電話で教えていただきました。
これを聞いて少し安心しました。
G3700が1/4ピッチソーチェンでなければ力を発揮できないとなると、非力なチェンソーだという証明になってしまうからです。
3/8ピッチ91VSの大きいソーチェンでも回すことができるパワーがあるということです。
ハスクバーナの339XPでも3/8ピッチ91VSが一番切削能力が高いといわれています。
40cc前後のチェンソーにはこのサイズのソーチェンが最適なのかもしれません。
ではなぜ当店で339XPやG3711チェンソーにピクセルチェン(.325ピッチ)を勧めるかというとそれはリム式だからです。
数年前ゼノアG3701には.325ピッチのスプロケットでもリム式が標準設定でありませんでした。
すべてスパー式スプロケットでした。
当店ではその頃より部品としてリム式スプロケットを取り寄せ、組み替えてリム式スプロケット仕様G3701をラインナップに加えていました。
リム式はすでに何度も書いたように、山林などの現場では好まれて使用されています。(当店の近隣だけかも)
リム式の利点については以前にも紹介したので割愛させていただきます。
3/8ピッチ91VSソーチェンにはリム式は無いのかというと標準設定ではありません。
しかし、リムを交換することによって3/8ピッチ仕様にすることはできます。
.325リムと3/8リムはリム径が32mmと35mmになり3/8リムのほうが3mmほど大きいので、ソーチェンスピードが速くなります。
G3711と339XPはリム式3/8ピッチスプロケットに変更することができます。
91VSの切削スピードとリム式の利点が手に入れることができます。
近いうちにG3711と339XPに3/8ピッチリム式スプロケット仕様を当店オリジナル仕様としてラインナップに加えるつもりです。
お楽しみに。
ハスクバーナ339XPは3/8ピッチのガイドバーは35.5cmとなります。
ピクセル仕様が33cmなので少し長くなってしまいます。
長いと切れ味が悪くなるので、少し面白くありません。
(ピクセル38cmガイドバーからの変更なら面白いかも)
いろいろと探してみると30cmのガイドバーが取り付けできるかもしれません。
これだとピクセル33cmよりさらに短いので面白いかもしれません。
G3711はガイドバーの長さが35cmが一番短いので少し面白くありません。
30cmクラスがあればすごい切れ味のチェンソーになったかも・・・
ソーチェンのタイプ以外にガイドバーの長さもソーチェンスピード、切削スピードに大きく影響してきます。
5cm長さが違うだけで切れ味が違ってきます。(特に小型チェンソーでは顕著)
次回に続く
※エコプロジェクトを4月29日に開催します。
よろしければご参加のほどよろしくお願いします。
参加人数がかなり少ない状態です。
掃除自体は1時間半くらいの軽作業です。
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