先月、ソーチェンのことについてブログで書きましたが、ハスクバーナチェンソー用にスチール製チェンを試してもらおうとセール販売していましたが、販売を自粛することにしました。
ハスクバーナチェンソー用としてハスクバーナユーザーに試してもらいたかったのですが・・・
ネットショップには掲載しないようにします。
販売しないわけではありません。
実店舗では販売しますし、遠隔地の方でも試してみたいという方には、メールにてお問い合わせいただければセール価格にてご提供したいと思います。
世界のソーチェンメーカーはスチールとオレゴンの2社だけになってしまいました。(オレゴンが他社を傘下に入れたようです)
スチールチェンソーユーザーはオレゴンのソーチェンを試すことは比較的簡単ですが、その他のチェンソーユーザーはスチールのソーチェンを試すことはしていなかったのではないでしょうか。
11/22のブログに補足をしたいと思います。

各々のソーチェンの質量は248gでした。長さは64コマです。
誤差はあるかもしれませんが、同じ質量と判断していいと思います。
スチールのソーチェンがカッター部タイストラップ部が厚いような気がして見た目は重そうな気がしました。
ドライブリンクに穴を開けてここで軽量化を図っているのだと思います。
ソーチェンのタイストラップやカッターは底部の形状が前後で若干違います。
スチールではこのことをコンフォートといいオレゴンではバイブバンといっているようです。
前部と後部の高さが違うと思っていいでしょう。
衝撃を吸収するような仕組みになっています。
これにより切削時の振動を低減しているそうです。

ソーチェンを繋ぐタイストラップです。
一番上はスチールのPMC3(3/8)のタイストラップです。
二番目がスチールのRMC.325のタイストラップ。
三番目がオレゴンの21BPXのタイストラップ。
青い矢印のところが少し下に下がっているのがわかるでしょうか。
下に下がっているほうが後部になります。
スチールのタイストラップには三角の刻印があるので進行方向がわかりますが、オレゴンにはそのような印がないので注意が必要になります。
一番上のPMC3のタイストラップには高さの違いがありません。
スチールによると1個くらいこのようなタイストラップでも問題はないとのことです。
向きがあるタイストラップを1個くらいなら逆に取り付けても変化はほとんどないとのことでした。
※一応当店では向きは出来るだけそろえています。
タイストラップは直接木を切るわけではなく、直接木に激しく接触するわけではないので大丈夫なのでしょう。
上の写真タイストラップの前と後ろの高さを計測してみました。
スチールが前6.00mm後ろ5.65mm、オレゴン前6.20mm後ろ5.90mmでした。
誤差があるので両社とも0.3mmほどの差をつけているようでした。
チェンソーは排気ガス規制の関係もありエンジンの開発改良に目を奪われがちですが、ソーチェンのほうでも技術開発は行われています。
ソーチェンにもこだわってみてはいかがでしょうか。
それではまた。
カッターとカッターの間を繋ぐタイストラップは直接木に接触することもなく後ろ側に力が加わることも少ないのではないかと思います。
カッターと組み合わせるリベット付タイストラップの向きは合わせなければ振動しやすくなると思います。
通常ソーチェンを繋ぐときはカッターを使用して繋ぐことはないので、振動の面では影響がほとんどないのだと思います。
オレゴンのソーチェンのオイル溜りについては、鉱物系チェンオイルは粘度が高いので問題ないのではないでしょうか。
以前のソーチェンにはそのような仕組みはありませんでしたし、オイルの潤滑もうまくいっているようでした。
ただ、植物性などのチェンオイルは粘度が低く、また吐出量を少なくしたチェンソーなどでは影響があるかもしれません。
スチールのソーチェンはドライブリンクの方を工夫しているのでその点では優れているかもしれません。
私もタイストラップについては同じ形のほうがいいと思っています。
見た目もいいですし・・・
ソーチェンを切ったり繋いだりするとき、私は意外と気を使っています。
繋いだところで切れたと言われたくないからです。
繋ぐときのカシメの力加減にいつも悩みます。
気にしすぎかもしれませんが・・・
かしめる時の道具を他のものに変えてみようかと考えたりもします。
それではまた。