ここ一、二週間で似たような修理が3台ほど入ってきました。
キャブレターの調子が悪そうな感じでしたが、すべてピストンシリンダーに傷がついていました。
マフラー側ではなくキャブレター側です。
1台は何の傷かわからない傷がついていました。

縦に3本同じ幅の筋が入っていました。
何か異物が入ったと思うのですが、それともカーボンの剥離
等間隔にあるので不思議でした。
エンジンが掛かるので意外と始末に終えません。
タフといえばタフなのですが、調子が悪いだけで大したことないと思ってしまいます。
ピストンシリンダーの点検は後になりやすく原因解明に時間が掛かってしまいます。
ただ、3回も続くと似たような症状の修理が入ってくると先にそこを点検するようになります。
これが学習というやつでしょうか。
3回目は最初にピストンシリンダーを疑いました。
ピストンシリンダーの傷はマフラー側のほうが点検がしやすいので、キャブレタ側の傷は嫌いです。
ピストンやシリンダーの傷をお客さんに見せてこれが原因です。
というとたったこれだけでといいます。
そうなんです。たったこれだけでも調子が悪くなります。
エアフィルターをきれいにしておく、良質の混合オイルを使用するなど日ごろから気をつけておかなくてはなりません。
ハスクバーナの346XPNEの修理はピストンシリンダーに傷はついていませんでした。
しかし、ピストンが原因だと思います。
ピストンがどのような状態だったかというとピカピカに光っていました。
研磨剤できれいに磨かれている状態です。
写真を撮ればよかったのですが忘れていました。
この346XPは中古でガイドバーチェンなしの本体だけで15000円したそうです。
エンジンが掛かったからこの金額だったのでしょうが・・・
ピストン交換するだけで25000円位します。
(当店修理工賃込み価格)
シリンダーも交換しなければならないなら6万円弱掛かると思います。
オイル混合ミスなどの焼き付ならばピストンシリンダー交換するのも良いかもしれませんが、
ピストン ピカピカの場合、それも中古機ならば私は修理しない方がいいと思います。
ピストンピカピカの原因はエアフィルターからのゴミが原因だと思います。
かなり長い間エンジン内にゴミが進入しているでしょうし、クランクベアリングなども痛んでいる可能性があります。
コンロッドとクランクシャフトのベアリングが壊れるとクランクシャフトごとの交換になります。(クランクシャフト高価です)
このような機械は普段からあまり手入れをされていないと思います。
(中古機だからどのような手入れ状態かわからない)
日ごろのメンテナンスの状況がわからないので他の箇所の劣化状況もわからないということになります。
修理にお金を掛けてもいいのか・・・
中古品を買うときは注意が必要です。
というか中古品は部品を取るためと割り切った方がいいと思います。
中古品で作業が出来ると考えると悲しい思いをすることになります。
程度の良い中古品が手に入ったときは本当に幸運だったと神に感謝するくらいの気持ちでいた方がいいのかもしれません。
当店でも中古品を販売することはありますが、ほとんどがメーカーからのデモ機上がりです。
安心できるからです。
エアフィルターと燃料には十分注意してください。
ピストンピカピカになりやすくなります。
また、エアフィルターから水などが入るとピストンが濡れてオイルがはじかれ潤滑不足になり焼付くと言うことを聞いたことがあります。
雨の日の使用にも十分注意してください。
雨が降っていなくても枝葉が濡れているとその水が入るかもしれません。
それではまた。
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