2011年の新製品について
2011年は排気ガス規制になります。
ですから各社排気ガス規制の製品を出してきますが、そうでない製品も引き続き販売するケースもあります。
年間500台未満しか販売しない機械は規制の対象外になります。
また、昨年までに製造したものならば今年販売してもかまわないようです。
今年購入するチェンソーや刈払機がすべて排気ガス規制にタイプしているわけではありません。
心配は無用です。使用する方が今年から排気ガス規制の機械を使用しなければならないということではありません。
製造メーカーに対する規制です。
国内において自主規制ですが、日本国内だけで商売するわけではないので各メーカー規制をクリアするためにがんばっていると思います。
しばらく前に触媒マフラーについて書きましたが、このほかにもいろいろとあります。
4ストロークエンジン、層状掃気エンジン、その他の方法としては電子制御です。
※上記語句は、このブログの検索窓で検索できます。
4ストロークエンジンは各メーカが出しています。
通常のオイルパンやオイル噴射がついているもの、混合ガソリンを使用するものです。
私の私見ですが、混合ガソリンを使用する4ストロークエンジンが故障が少なく、面白い気がします。
4ストロークエンジンは刈払機やブロワなどで使用されています。
チェンソーなどで使用するにはまだ克服する問題があると思います。
チェンソーで排気ガス規制をクリアする本命エンジンは層状掃気エンジンだと思います。
層状掃気エンジンは通常の2ストロークエンジンの掃気を新たにコントロールするもので、2ストロークエンジンとほぼ同じ動きをします。
掃気ポートに空気だけを導入し排気に未燃ガスが混ざらないような仕組みになっています。
掃気ポートに空気を導入する方法には私が知っている限り2種類があります。
ピストンバルブ方式とリードバルブ方式です。
私の私見ですが、今のところピストンバルブのほうが調子がいいような気がします。
ピストンバルブ方式は開け閉めの時間がしっかりとしています。
(ピストンの上下で開け閉めが決まるので)
エンジンの回転があがってもピストンの動きでバルブの開け閉めが決まります。
これに対してリードバルブ方式は、リードバルブで掃気ポートへの開け閉めを行っています。
リードバルブ方式では、エンジン回転数で開け閉めの間隔が狂うのではないかと思います。
リードバルブにも質量はあります。
物理で学んだ慣性の法則です。
リードバルブは空気の動きによって開け閉めが決められます。
空気にも質量があり慣性の法則が働きます。
高速回転しだすと空気流入のスピードも上がります。
慣性の力も増えてきます。
これ以上空気を入れたくなくても空気が入ってきてしまうかもしれません。
エンジン回転によって流速が変わり、掃気ポートに入る空気の量を正確にコントロールできないのではないでしょうか。
この考えはあくまでも私の考えで間違っているかもしれませんのであしからず。
間違っていたらごめんなさい。
未燃ガスのほうを制御するのはリードバルブでもあまり問題はないと思います。
ピストンが上死点へ向かっていようが下死点へ向かっていようが、クランク室に未燃ガスが入るのはかまわないような気がします。
(高速回転になって流速が早くなり慣性の法則が働いて流れ込む。)
入り込めば込むほど過給されているのと同じ効果があるのではないでしょうか。
逆流しようとするときに初めてリードバルブが閉まる。
リードバルブの開け閉めは気体の正流逆流で決められることになるので、気体の量を制御することは難しいと思います。
層状掃気エンジンを製造しているメーカーで、掃気ポートへの空気流入をピストンバルブ方式で行っているのはゼノア、スチール、ハスクバーナだけのようです。
他社はリードバルブのようです。
ライセンスがらみのようです。
ロータリーバルブという方法もありますが、チェンソーなどの小型軽量エンジンでは現実的ではないかもしれません。
将来的には掃気ポートのバルブの開け閉めも電子制御になるかもしれませんね。
さらに使いやすいエンジンになり、排気もクリーンになるかもです。
いやもしかしたら凄いバッテリーと凄いモーターが開発されエンジン式が少数になっているかも。
数年前にゼノアのナベさんとこんな話をしていました。
(思い出しました)
ゼノアのナベさんは埼玉の担当になりました。
頼りになる男ですよ。
私は今でもアドバイスを受けています。
話を元に戻します。
電子制御になると不安を感じますが、車やバイクの世界ではもう何十年前からやっていることです。
それからかなりコンピューターも進化してきているので、そこまで不安になることはないかもしれません。
実際プラグの点火時期などはすでに数年前から電子制御ですが、これといって不具合を感じたことはありません。(少しは故障もありますが)
エンジンが掛けやすかったりパワーアップ、過回転による焼付き防止などよくなったと思います。
今年は近来まれに見る新製品ラッシュになると思います。
楽しみです。
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2011-02-09
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MS200の後継機種は今のところ予定はないようです。
正確にはわかりませんが(企業秘密なので販売店にも教えてくれません)、MS200の後継機に関しては今年の新製品発表ロードマップにはないようです。
機械全般に言えることだと思うのですが、新しい機械は確かに新技術を取り入れて性能アップしていますが、新しいということで、信頼性は全機種に比べて未知数だと思います。
古い機械は設計は古いかもしれませんが、長い年月を経て不具合は改良され信頼性のある機械になっていると思います。
それでは。