前回、圧縮が少ないチェンソーのことを書きましたが、燃料についてもう少し書いてみたと思います。
なぜこう似たようなことを書くのかというと、修理に入ってくる機械の修理は燃料によるものが多いからです。
いい加減な燃料を使用している方が結構いるということです。
店舗販売を始めてから、新規のお客さんが増えました。
新しいお客さんすべてがいい加減な燃料を使用しているわけではありませんが、その比率は高いです。
燃料についてあまり説明を受けていないようです。
混合オイルは混ぜているけれど計量したことは一度もないとか。
去年の燃料を入れたとか。
いろいろあります。
当店で一番売れている混合オイルはハスクバーナ50:1LSオイルです。

なかなか性能も良いですし、当店では大量に仕入れているので安く販売しています。
▼こちら
チェンソーに使用する混合オイルで私が一番いいと思うのはスチールのHPスーパーです。
上写真一番左、私自身はあまり使用したことがないので、正直よくわからないのですが、造園屋さんのなかでも意外とこだわりのあるお客さんの間で評価が高いのです。
また一般のお客さんでもエンジンなどのこだわりがある方がよく使っています。
ハスクバーナのLSと使い比べてHPスーパーを購入します。
両社のオイルが同じ価格であれば好みのブランドを選んでいると思いますが、スチールの混合オイルはハスクバーナのものより倍近い値段がするので(ハスクバーナ1500円前後スチール3000円前後)
ブランドの好みだけで選ぶには高すぎると思います。
お客さんに聞くと違うといいます。
うまく説明できないようなのですが、倍近い値段のものを買っていくのでそれだけの差があるのかなと思います。
私的にはハスクバーナのオイルでも十分だとは思うのですが・・・
(違いのわからない男なので)
ハスクバーナ以上の燃料を使用してもらいたいのですが、なかなかそうもいきません。
新ダイワやゼノアなどの混合オイルでもいいと思います。
プロ用チェンソーメーカーが販売しているので大丈夫だと思います。

当店では仕方なく販売している混合オイルもあります。

スチールピュアオイル4Lです。(右から2番目)
一番右のオイルは取り扱っておりません。
スチールピュアオイル4Lお勧めしていないのに、なぜ販売しているか。
どうしても4Lがいいとかコストを考えるとこれくらいで良いという方もいます。(業者さんならば大量に燃料を消費するので仕方がありません)
いままでこのオイルも取り扱っていなかったのですが、他のもっと悪い4Lオイルを使うくらいならば価格的にも競争力のあるスチールピュアオイルを使ってもらった方がいいと思ったのです。
ただ、このピュアオイルは低速で使用する刈払機などのエンジンではカーボンが溜まりやすい気がします。
50:1オイルで4Lのいいオイルがあるといいのですが・・・
新ダイワは1Lまで、ゼノアは4Lがありますが混合比率が40:1なので混乱すると思います。
(当店では私とお客さんが混乱しないように50:1の混合比のものにしています)
あと、オイルではないのですが、缶に入った混合ガソリン(ガソリンとオイルを混ぜている)がありますが、これはゼノアブランドか新ダイワブランドのものが良いようです。
特殊というかガソリンの添加剤がとても少ないガソリンにオイルを混ぜているようです。
長期間持つというのは不純物が少ないというわけがあるようです。
実際他社製の缶入り混合ガソリンをもらって長期間使用しましたが、機械がおかしくなりました。
缶入りの混合ガソリンすべてが長期間持つというわけではなさそうです。
最後に当店ではどうしてもチェンソーメーカーの混合オイルを勧めてしまいます。
チェンソーメーカーは自社でいろいろな自社製チェンソーでテストしていると思うからです。
変なオイルを出して焼付きやすいチェンソーだと思われたくないでしょうし、出来るだけパワーのでるチェンソーと思われたいでしょうから、それなりの商品を出しているのではないでしょうか。
きちんとしたメーカーのオイルならば問題は少ないと思います。
後は混合比率を間違えないようにしてください。
それと古い燃料の使用はお勧めしません。
それではまた。
2ストロークエンジンは、燃料にオイルを混ぜるので大変だと思います。
ガソリンと一緒に燃え熱に晒されてしまいます。
オイルの成分添加剤など難しそうです。
潤滑、排気ガス、カーボンなどいろいろ考慮しなければなりません。
オイルパンなどいらないので、仕組みは、簡単ですが、オイルに求められる特性は大変かもしれないと思います。
本当に2ストロークエンジンは面白いと思います。