今回の修理はチェンオイルが出ないという修理でした。
それは古くなったチェンソーで各メーカーに見られる症状で珍しいものではありませんでした。
お客さんのメンテナンスの仕方は初めてでした。


白くにごっているのは水です。
どこから入り込んだのかというと

エアフィルターです。
ここ数週間まとまった雨は降っていないので、雨で濡れたとは考えられません。
エアフィルターを水で洗ってそのまま水を切らないで取り付けていたようです。
エンジン内に水が入っている可能性が非常に高かったので、エンジン内をきれいに洗浄しました。
水が入った状態ではエンジンがかからないことが多いと思います。
エンジンがかかった場合は逆に大変になることがあるので注意してください。
水と油は混ざりません。水は油をはじきます。
潤滑油は油なので水があると潤滑油のめぐりが悪くなり、ピストンシリンダーが潤滑油不足になる箇所が出てきて傷がつくことがあります。
エンジン内に入った水はしっかり出してください。
エアフィルターをはずし、プラグをはずし、エアフィルターをはずしたところから混合ガソリンをスポイトなどで流し込み機械をさかさまにし、プラグの穴から水と混ざった燃料を出します。
(さかさまにした状態でスターターロープを引きます)
これをしつこいくらい繰り返します。
このときスイッチは必ずoffにしておいてください。
水が抜けたと思ったら、エンジン始動しても大丈夫でしょう。
水が抜けたかどうかわからないときは、しばらく使用しないで乾かすしかないでしょう。
取説の中にはエアフィルター中性洗剤で洗浄し水ですすぎ乾かす。
と書いてあります。
水で洗うことはOKですが、乾燥させるということを忘れていたようです。
当店ではエアフィルターは灯油かガソリンで洗うことをすすめています。
(混合ガソリンでも問題ないです)
手で振って液体をきってください。
洗浄した後でもすぐに使用できます。
お客さんによってメンテナンスに対する温度差は確かにあります。
そこまでやらなくてもというくらいメンテナンスする方から、エアフィルター洗浄したことがないという方までいます。
カバーをあけたことがない、あけ方がわからない。
チェン取り替えたことがないという方までいます。
このようにメンテナンスをまったくしない方は購入時に説明を受けていない方がほとんどです。
ネット販売や説明をしない販売店などの影響かもしれません。
(ネット販売している私にも少なからず責任があるかも・・・)
ネット販売をなくすことは出来ないでしょうし、一つの販売方法として確立していくと思います。
ネット販売でも購入者の方の調べるという姿勢やすでにある程度の知識がある方には問題は少ないと思います。
逆に対面販売でも知識のない販売店ならば説明がない状態と同じかもしれません。
話が少しそれましたので戻します。
メンテナンスに対する温度差はあることに必ず反映されると思います。
それは機械の寿命です。
それともう一つ機械は必ず故障します。
メンテナンスする方の機械は故障が少なく消耗部品の交換だけで長い期間使用できると思います。
その逆にメンテナンスしない方やメンテナンスの方法を知らない方はすぐに故障することが多いと思います。(無茶な使い方をする)
修理代金が掛かる。部品代が掛かるという具合になります。
機械を最安値で買ったとしても修理代が掛かれば・・・
取扱説明書を読んでご購入店にメンテナンスについて相談することをお勧めします。
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