スチールMS241チェンソーのキャブレターを見ていて気づいたことがありますので、それについてだらだらと書いてみたいと思います。
私の思い違いや間違っていることもあるかもしれませんが、そこのところは大目に見てください。
層状掃気エンジンは各メーカあるようですが、私が実際に販売したことがあるのは、ゼノアとスチール社だけです。
ゼノアはBCZ3000という刈払機です。
販売してから数年たちますが、販売台数も少ないのでまだ修理したことがありません。
また、技術講習会もないので、分解したことがありません。
(恥ずかしい話ですが)
まあ、修理がないので分解しない、故障が少ないBCZ3000という事でしょう。
ゼノアの層状掃気のピストンシリンダーまだ見ていないのです。
(カットモデルのようなものは見た記憶があるのですが)
キャブレターもどのような動きをするかよくわかっていません。
という事で、スチールの機械での話しになります。
層状掃気エンジンを初めてじっくり見たのは、スチールのMS441というチェンソーでした。(5年位前でしょうか、もっと前かな)
そのときはでかいキャブレターだと思いました。
排気量が大きいのでキャブレターは大きくなりますが掃気ポートに空気を送るシステムが付いていたので通常のキャブレターよりかなり大きく感じました。
それから、MS211が発売されたときは掃気ポートに空気を送るシステムがかなりコンパクトになったと思いました。
このときまでは吸気ポートに向かう経路と掃気ポートに向かう経路が独立したシャッターで制御されていました。

上の矢印が掃気ポートへ空気を送るシャッターになります。
今は閉じた状態です。
上の写真 下側が混合ガス(未燃焼ガス)を送るシャッターになります。
手前はチョークシャッターで開いています。
その奥がスロットルシャッターで今は閉じています。

スロットルを半分くらい開けたところ
両方のシャッターが少し開いています。

スロットル全開の状態
両方のシャッターは全開です。
これを見てもうお気づきの方もいるかもしれません。
アイドリングの時は掃気ポートのシャッターは閉まっています。
このときは層状掃気エンジンではないといえます。
アイドリング時は掃気ポートへ空気を入れるとエンストしてしまうそうです。
私は最初掃気ポートへの開閉はピストンバルブかリードバルブで制御するのになぜシャッターなんか付けたのだろうと思っていました。
エンジン回転数による空燃費の問題があったのです。
スロットルシャッターと掃気ポートのシャッターの開き具合は若干タイムラグがあります。(たぶんあったはずです。私にはそのように見えました)
微妙なシャッター開度のコントロール、空気の流れのコントロールが必要なのだろうとコリャ大変だと思いました。
ですから層状掃気出て来た当初は凄くデリケートで調整が難しく、すぐ調子が悪くなるかもしれないと思っていました。
しかし、スチールMS211、ゼノアBCZ3000、今までのエンジンと同じくらい、いやそれ以上に不具合は無いと思いました。(ほめすぎ)
ゼノアBCZ3000はキャブレターの空気の経路2こあったかな。
ナベさん、見ていたら教えてください。
幸いなことに私は、層状掃気エンジンだから調子が悪いということに今まで出会っていません。
スチールとゼノアの層状掃気エンジンしか販売したことがありません。
それ以外のメーカーの層状掃気エンジンがどんな調子なのかはわかりませんが・・・。
続く。
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