マツダのスカイアクティブエンジンは高圧縮だということなので、今回は圧縮について少し。
バイクなどの2ストロークエンジンはシリンダーヘッドがはずせます。
ヘッドとシリンダーの間にはガスケットが入っています。
そのガスケットの厚みを変更するだけで、圧縮が上がります。
微々たる厚みの差でしょうが効果があるようです。
チェンソーなどのエンジンはシリンダーヘッドが外れるものはほとんど無いと思います。
(私は見た事がありません。昔はあったのでしょうか)
チェンソーの圧縮を変えるには、シリンダーガスケットの厚みを変える事で可能になります。

シリンダーガスケット各種
ハスクバーナ242XPには厚さ1mmと05mmのガスケット2種類が用意されていました。
1.0mmのガスケット

0.5mmのガスケット

圧縮を高めるというよりも標準では0.5mmのガスケットが付いていたものを1.0mmのガスケットに変更して圧縮を低くする用途で使用していたようです。
(以前そのように聞きました)
242XPはデコンプもなく高圧縮でした。
スターターを引くのが意外と大変でした。
年配の方などはきついということで1.0mmガスケットに変更してスターターを引きやすくしていたそうです。
0.5mmの差で変わるのかと思うかもしれませんが、これが変わるのです。
私も排気量120ccの大型チェンソーでケッチンがきて困るというチェンソーの修理というかどうにかしてくれという以来がありました。(ずいぶん昔)
私もそのチェンソーエンジン掛けてみましたが、やられました。
120ccのケッチンを数回食らうと萎えます。
1週間以上右腕は筋肉痛で使い物になりませんでした。
そのときの対応策としてシリンダーガスケットを二枚重ねにしてケッチンを回避しました。
嘘のようにケッチンは解消しました。
ただ、エンジンパワーは落ちたと思います。
ちなみにこれは346XPのガスケットです。
0.5mm厚です。

346XPの頃になるとデコンプはあるし、コイルも自動進角や電子制御になってきているので、ケッチンはほとんどありません。
というか今では出会ったことがありません。
バイクなどではシリンダーヘッドを削ったり、ガスケットを液体ガスケットに変えて圧縮比を高めパワーアップしたそうです。
チェンソーもシリンダーガスケットを液体ガスケットに変えたり、シリンダーを削ったりして圧縮日を高めたりして・・・
今のチェンソーはコイルは電子制御、デコンプあり、スターターにもダンパスプリングが入っているのでケッチンの心配はないかもしれません。
ただ、シリンダーヘッドにピストンクラウンがぶつからないようにしなければなりません。
(くれぐれもやらないようにしてください)
また、粗悪な燃料を使用するとカーボンノックを起こしてエンジンにダメージを与えるかもしれません。
(壊れるかもしれないのでやらないでください)
私自身このようなことをしたことはありません。
パワーアップを体感したこともありません。
ケッチンが少なくなったということを体感しただけです。
もし試してみたい、試してみたという方はどんな感じだったか教えてください。
凄く興味があります。
チェンソーは単気筒だからあまり体感できないのかな・・・
こういう知識はやはりレースをやっているメカニックではないとわからないのかもしれません。
それではまた。
マツダのスカイアクティブエンジンの動画です。
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