続きです。
2ストロークエンジンでオイルの悪影響は排気煙やカーボンの堆積だと思います。それを抑える効果が高いのがポリブテンです。
ポリブテンにも欠点はありますが、カーボンの堆積を考慮すると使用するほうが良いのではないかと思います。
スチールの国産OEMの50:1オイルがあります。


ポリブテンのことについて書かれていますが、スチールのこのオイルにはポリブテンは添加されていないと思います。

スチールFS2601刈払機の排気ポートです。

使用燃料はスチールピュアエンジンオイルの混合ガソリンだったそうです。

カーボンをそぎ落としました。

きれいになったと思います。

落としたカーボン。
FS2601は6年以上前の刈払機ですから、カーボンの蓄積も少なかったといって良いかもしれません。
50:1のオイルなのでその点でも少なくなったと思います。
また、刈払機自体のメンテナンスや使用方法でもカーボンの蓄積量はかなり変わってきます。
粗悪な混合オイルを使用していると1年もせずマフラーまで詰まってしまうこともあります。
それを考えるとこのオイルの排気閉塞性は良いかもしれません。
ただ、当店が勧めていたハスクバーナの50:1混合オイルだとカーボンはもっと少なくなったと思います。

(JASO-FCクラス)
スチールにもいいオイルはあります。

これはピュアオイルよりもカーボンが溜まりにくいと思います。
ただ、排気煙は少し出ているような気がします。(JASO-FBクラス)

スチールの国内販売最高級オイル(JASO-FDクラス)
カーボンの蓄積も少なく、排気煙もかなり少ないです。
エンジン始動時から排気煙が少ないと感じます。
ハスクバーナのLS50:1オイルはエンジン始動時に少し白煙が出ますが、スチールHPスーパーはそれから比べると少ないですね。
やまびこの50:1オイル


(JASO-FCクラス)新日本石油製
結構いいオイルだと思います。
ゼノアにも新日本石油製で40:1オイル(JASO-FCクラス)があります。
これもなかなか評判が良いと思います。
ただ、ゼノアの40:1オイルは当店では取り扱っていません。
混合比率が違うのでお客さんが戸惑うからです。
(当店ではすべて50:1オイルです、25:1オイルは取り扱っていません)
ここで紹介したFC、FDクラスのオイルはカーボンの堆積、排気煙は少ないです。
ポリブテンを添加剤として使用しているかどうかは分かりません。
(ポリブテンも分子量が小さいものは欠点が少ないようです。)
あるいは新しい添加剤を使用しているかもしれません。
どのような添加剤をどれくらいの配合で混ぜているかは、分かりません。
メーカーに尋ねても答えてくれないと思います。(企業秘密[:聞き耳を立てる:])
こういう商品も市販されています。

ハスクバーナとスチールに2ストロークオイルと併用しても良いか訪ねましたが、やめたほうが良いですと回答がありました。
すでにいろいろな添加剤をオイルに混ぜているからなのかもしれません。
ひょっとしてすでにこの商品混ぜていたりして・・・。
それは分かりません。
2011年から排気ガス規制が強化されています。
触媒マフラー、層状掃気エンジン、混合オイルを使用する4ストロークエンジンなどこれからどんどん増えてくると思います。
ちょっと考えるだけでもいいオイルを使用しなければまずいかなと思ってしまいます。
排気ガス規制なので当然排気煙もきれいでなければなりません。
カーボンの堆積だけを強調して書いてきましたが、潤滑性能も更に高くなければいけないのです。
排気ガス規制に対応したエンジンは当然燃料消費が少ないわけです。
燃料消費が少ないということは潤滑油も少なくなっているのです。
やはりある程度高性能なオイルを使用したほうがいいと思います。
ゼノアから新しいオイルが新発売になりました。

1L

4L

20L
中国興業製です。(JASO-FDクラス)
ゼノアは排気ガス対策には層状掃気エンジンを投入してきます。
低燃費です。
潤滑性能も高めたオイルだと思います。
2ヶ月ほど前から販売していたそうですが、恥ずかしいですが知りませんでした。(ついこの間知りました)
ゼノアのスーパー営業マンであるナベさんに教えてもらいました。
ナベさんいわくユーザーさんの評価は良いとのことでした。
リピーターも多く、他社製オイルから変更する方も多いようです。
(業者さんが多いのかもしれません。)
当店でもこのオイルの販売を始めています。
業者さんにとって良いことは4Lと20Lがあることです。
少し割安になります。
ハスクバーナのオイルとスチールのオイルは性能も良いけれど価格も高いです。
価格の面でこのゼノアのオイルは良いかもしれません。
後はオイルの性能がどれくらいか。
当店のハスクバーナLSオイル、スチールHPスーパーオイルを使用している人に一度使ってもらって評価を聞きたいです。
なかなかいいのではないかと予想しています。
ゼノア混合オイル1Lは更に

キャップで計量が出来ます。
少量混合ガソリンを作るときに重宝すると思います。
混合オイルは50:1である程度品質の高いものを使用することをお勧めします。
▼オイルこちら最後にチェンソーメーカーではないのですが、気になるオイルを紹介します。

一度当店で使用してみます。
それではまた。
当店で取り扱いのあるオイルはすべて50:1オイルです。
当店で取り扱いのある混合オイルに関しては、25:1指定の機械でも50:1に調合してご使用ください。