前回の続きです。
ダンパスプリングです。

このダンパスプリングは刈払機や小型チェンソーなどで使用されているダンパスプリングです。
当店では常時10~20個ほど在庫しています。
なぜかというとそれくらい壊れるからです。
使用者の使い方が悪いのではないかと考えることもできますが、そうではないと思います。
確かにダンパスプリングを壊すのは力の強い方が多いような気がします。
ほとんどのメーカーさんは「スターターを引く力が強いから壊すのだろう」という答えです。
対策はありません。
しかし、ゼノアはダンパスプリングが壊れる原因を調べて壊れないようなシステムを考えています。
ゼノアの新しいダンパスプリングのスターターは壊れることは少なくなったと思います。
ゼノアは対策しています。
他のメーカーさんも対策してもらいたいです。
後ゼノアのいいところは不具合のあった部品を対策したときは必ず連絡してくれます。(FAXで連絡が来ます。またサイトでも公表しています)
このダンパスプリングがねじ切れてしまう症状は当店が取引のあるメーカーさんにはすべて連絡しています。
いまだに改善はありません。
ちなみにゼノアは改良したものをすでに2年前くらいに出したかもしれません。
これは他社の小型チェンソースターター用のダンパスプリングです。

左のものが新品です。

左のものが新品。
そのほかのものは変形してしまったダンパスプリングです。
ここのメーカーのものはしっかり作られており強度も高く、滅多に変形してしまうことはありませんが、このように変形してしまうこともあります。
変形が激しいとスターターを引くことができなくなります。
大型の機械はシリンダーも大きくデコンプを取り付けるスペースも余裕があると思います。
しかし、小型チェンソーはスペースに余裕も無くデコンプをつけるほど圧縮も強くありません。
私は刈払機クラスのエンジンにはダンパスプリングは必要ないのではないかと思います。
部品点数が多くなり仕組みが複雑になると故障は増えるのではないかと思うからです。
力の無い方などのためには、スターターグリップのほうにスプリングなどを入れてショックを吸収したり、イグニッションモジュールのほうでエンジン始動しやすいようにしたほうがいいのではないかと思います。
圧縮が強すぎるエンジンなどにはダンパスプリング式のスターターはいいかもしれません。
そうでもないエンジンには昔からのシンプルなスターターがいいのではないかと思います。
故障の少ないダンパスプリング式ならそれでもいいと思います。
それでは。
コメントの投稿