今回もまたガイドバーについて書いてみたいと思います。
最初にスチール用ガイドバー35cmローラートップバー(ラミネート積層)

上からツムラ製、スチール製、スギハラ製
ローラートップラミネートバーです。
ラミネートとは金属板を3枚あわせて作ったガイドバーのことです。
同じ35cmで形状もほぼ同じですが、質量が若干違います。
金属の材質が違うので質量が違うのか? と考えるかもしれませんがそうではありません。
材質は各メーカー企業秘密かもしれませんが、たぶんほぼ同じものを使用していると思います。
ではなぜほぼ同じ長さ形状なのに質量が違うのか。
その前にツムラガイドバーが567g、スチールガイドバーが503g、スギハラガイドバーが517gとなっています。(当店在庫のものを計測しました)
あまり大差はありませんが、ツムラとスチールでは10%ほど差があります。
(ボッシュWSR6Fプラグ1個弱の重さ)
質量の差は軽量化の度合いによると思います。
3枚の金属を合わせて作っています。その中板を抜いて軽量化を図っています。
どのような形にどれくらい抜いているかは、見たことが無いので分かりません。
今度機会があれば割って見ることにします。
軽量化と強度を両立するために中板の抜き方にすごい技術があったりして・・・
それともただ単純に抜いているだけだったりして・・・
それを考えると割って中を見たいものです。
しかし、めんどくさいとも思っています。
(割るのが大変そうなので)
次はハスクバーナ用38cm(15インチ)1.5mmゲージ(058).325ピッチのガイドバーです。

上からスギハラ製627g、ハスクバーナ製693g、ツムラ製663gとなっています。
ガイドバーマウントがマルチマウント(ユニバーサルマウント)なので若干違いますが、取り付けに支障はありません。
ハスクバーナ15"RTガイドバーはオレゴンのOEM商品だと思っていたのですが、メイド・イン・ノルウェイになっていました。
オレゴンにノルウェイ工場は無いのでどこのメーカーになるのでしょうか。
サンドビックなのかな?
それともどこかのガイドバーメーカーを子会社化していたりして
(どこ製か不明ですが、ハスクバーナのロゴが入っているので品質に問題は無いでしょう)
次は、今回の目玉。面白いものを紹介します。

下はスチール製16インチ(40cm)3/8ピッチ、1.3mmゲージのガイドバーです。
上は16インチ(40cm).325ピッチ、1.3mmゲージのガイドバーです。
ローラートップバーのいわゆるピクセルガイドバーです。
(ピクセルという言い方はハスクバーナの商品名になります)
他社製なので、ピクセルガイドバーといっていいか分かりませんが、ピクセルチェン(95VP)用のガイドバーになります。
ハードノーズバーでピクセルチェンを使用することは今まででもできていましたが、ローラートップバーは珍しいと思います。
MS200チェンソーなどで.325ピッチのソーチェンを使用していた方は、MS260などの1.6mmゲージの大きい.325ピッチソーチェンを使用するしかありませんでした。
(ローラートップバーの場合。私が知らないだけで他に方法があるかもしれませんが)
1.6mmゲージ、.325ピッチのソーチェンはMS200などの小型中型チェンソーには大きすぎるかもしれません。
ローラートップバーで、.325ピッチ、1.3mmゲージのピクセルチェンが使用できるならばいいかと思います。
ただ、40cmの長さのものだけしかありませんでした。
(35cmはありませんでした。残念)
ここで恥をさらすようで恥ずかしいのですが・・・
ハスクバーナ339XPは15インチピクセル仕様があります。
ガイドバーの長さは38cmです。
スチールの16インチ(40cm)とはどれくらい差があるのだろうか。
とふと思ったのです。
恥ずかしい話ですが、今まで比べたことがありませんでした。
ずいぶんこの業界に長くいますが、ほんとに比べたことが無かったのです。
(思い込みがあったので比べる必要など無いと思っていました)
下の写真が比べてるところ

上がスチール40cm、下がハスクバーナ38cmです。
ハスクバーナのほうが若干長いのです。
ガイドバーマウントの関係でチェンソー本体に取り付けるとスチールの40cmのほうが長くなるのかなと思いましたが・・・

スチールMS241に取り付けた40cmガイドバーとハスクバーナ339XPに取り付けた38cmガイドバーチェンソー本体から出ているガイドバーの長さはほとんど同じでした。

まあ2cmの差なので、チェンの伸び具合、張り具合でこれくらいはあまり気にしなくてもいいのかもしれません。
ただ、ハスクバーナ15インチ(38cm)とスチール16インチ(40cm)がほぼ同じ長さになるということです。
ハスクバーナはだから15インチを国内では標準にしたのでしょうか?

スチールMS241をピクセル仕様

ハスクバーナのチェンです。

意外とベストマッチだったりして。

スプロケットはリム式にしてみました。
リムは1000円前後なのでランニングコストも低く抑えられると思います。
また3/8ピッチリムを用意すればスチール純正標準バー・チェンが使用できます。
※注意点:3/8ピッチリムに交換した場合標準PS3-55コマのソーチェンは取り付けにくくなります。
(ドライブリンクが56コマならばすんなり取り付けできます。)
取り付けのコツは動画でお知らせします。
ピクセル使用の場合は普通に取り付けができます。
MS211、MS230、MS250、MS241に取付できるセット
▼ローラートップガイドバー40cm、ソーチェン、リムスプロケット(ピクセル仕様)3点セットMS200、MS201、MS211、MS230、MS250、MS241に取付できるセット
▼ローラートップバー40cm、ソーチェン(ピクセル)2点セット※注意:2点セットのほうは当然ですが、スプロケット(クラッチドラム)のほうも.325ピッチでなければなりません。今回ご紹介したリム式スプロケットはスチール純正品ではありません。
スチール、ハスクバーナなどの部品を製造している会社なので強度、耐久性は大丈夫です。
▼こちらそれではまた。
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