ソーチェン角刃について少し書いてみたいと思います。
前回と内容がかぶるかもしれませんが、その点はお許しください。
スチール製の.325ピッチ、1.6mmゲージのソーチェンです。

上が角刃です。

下が角刃です。

このソーチェン(角刃)は以前から当店でも販売していました。
ただ、販売は欲しいという問い合わせがある方だけに販売していました。
私の思い込みもあり、プロの方だけしか使えないと思っていました。
それと、切り口が毛羽立って汚くなるといわれていました。
しかし、製材所できれいに切りそろえるので関係ないかもしれません。
果樹園の剪定の場合木にダメージを与えるのかもしれません。
目立てもそこまで難しくないようです。
村人さんからのコメントでは目立ての冶具で他のソーチェンと同じように目立てしても大丈夫のようです。(これでずいぶん勧めやすくなりました)
村人さんは作業効率を一番に考えて仕事に対している方のようなので、すごく勉強になります。
前回のコメントで丸ヤスリがタイストラップに当たるとのことでしたが、カッターの高さを測ってみましたが同じくらいでした。
(計測する場所が違うところだったかもしれません)
切削屑がスプロケット回りなどにたまりやすくなるというのも切れ味がよくて切削屑が長くなっているからかもしれません。
切るスピードが上がっているということもあるかと思います。

目立て上刃角を30度から25度前後にするといいかもしれません。
(上写真赤い線のように)
ちなみに青い矢印のカッターに刻まれている線は30度です。
ここまで目立てして使用できるという目安でもあります。
次の写真はオレゴン製のソーチェンです。

手前が角刃21LPXで、奥が21BPXです。
ソーチェンの焼きの方法が変わり、スチールのソーチェンに色がよく似ています。
パッと見るとスチールと間違えてしまいます。

オレゴン21BPXです。尖っていていかにも切れそうです。

カッターのコーナーはカーブしています。
機械研ぎでしょう。ヤスリの境界というか形状で矢印の部分に線が出ています。
この部分まで同じやすりの面で研いでいるようです。

円形の砥石で研いでいると思います。(オレゴンの工場へいったことがないので詳細は分かりません)
平ヤスリのグーフィータイプで研いだ感じに似ていると思います。
次は、オレゴン角刃21LPX

カッターのコーナーはマイクロチゼルタイプ(21BPX)よりも尖っています。
彫刻刀でいうところの丸刀と三角刀見たいな感じ(ちょっと違うか)
ヤスリの境界は同じくらいのところにあると思います。
まあ研ぎ自体は似たような機械か同じ機械で研いでいると思うので同じところあたりに出来るでしょう。


角刃は角がきっちり出ているので、砂や土、石などに当てるとダメージがきつそうです。
ただ、そういう異物に当てなければ切れ味の劣化自体は少ないようです。
カッターの材質や焼入れの技術向上で強度が増しているのかもしれません。

手前からスチールPS3、RSC325、オレゴン21LPXです。

スチールRSC325

スチールPS3

スチールPS3
角刃は見るからに切れそうです。
目立てが難しそうに見えますが、村人さんによると目立ての冶具を使用して普通に目立てしているだけでOKのようですし。
※村人さんが角刃目立てで使用している目立ての冶具はどこ製か分かりません。
(村人さんは、スチールのヤスリホルダーを使用しているのでしょうか?)
スチールはチェンソー本体とソーチェンを自社で製造しています。
チェンソー本体に合ったソーチェンを自社で開発するということが出来るのでその点は強みかもしれません。
そして、MS241、MS201に標準装備としてPS3(角刃)をつけてきました。
こちらがいいと判断したからでしょう。
他社チェンソーでもMS241、MS201と同等のパワーがあれば角刃のほうが切れ味自体はいいのかもしれません。
後は耐久性、使いやすさがポイントになるかと思います。
よろしければ是非一度お試しください。
当店でもガイドバーお買い得商品のプレゼントで角刃チェンをお付けしています。
▼こちら角刃チェン単品での販売も行います。
こちらは、ただいま準備中です。今しばらくお待ちください。
※スチールはネット販売が出来ませんので、チェン単品でのネット販売は予定しておりません。(スミマセン)
ただ、オレゴン、ツムラ、スエヒロ製ガイドバーの販売促進として、スチール角刃ソーチェンをプレゼントしますので、是非この機会に角刃の切れ味とガイドバーの品質の高さをお確かめください。
※追伸、
今までは、メーカー純正のガイドバーしか取り扱っていませんでした。
在庫が増えてしまうし、種類が多くなって間違いが増えてしまうと考えて販売していませんでした。
(すでに数件間違いがありました[:冷や汗:]苦笑)
上記に紹介したガイドバーメーカーの商品は品質が高く、ほとんどのチェンソーメーカーでOEM商品として各チェンソーメーカーブランドで販売されています。
また、今ではマルチマウントやユニバーサルマウントという商品もあるのでいいと思います。
※追々伸、
ピクセルの角刃が出てほしい。
オレゴンさんの場合は95VPXでした。(ピクセルはハスクバーナの呼称)
それではまた。
MS241新発売に合わせてPS3が新発売になりました。
MS241はガイドバーマウントがMS240(024)から変更になり、MS200などと同じガイドバーになりました。
これも私はすごくいいと思っています。
ガイドバーは軽量になるし、ソーチェンは3/8ピッチが標準になります。
MS241クラスにスチールの.325ピッチソーチェンは大きすぎると思っていました。
ランカスターさんも024を3/8ピッチ仕様に変更し、32cmガイドバーを取り付けてみてはどうでしょうか。
もちろんソーチェンはPS3で
G3701に負けない切れ味になると思います。
新型のソーチェンはスチールにはもうひとつあってこちらも私は注目しています。
ブログでは紹介していませんが・・・
オレゴンには95VPの角刃と91の角刃を是非出してほしいです。
それとMS201用のリムスプロケットも・・・
それではまた何かありましたら教えていただければ助かります。