今回は新ダイワのE2038チェンソーを紹介します。
代理店会議行かなかったので担当営業マンからの又聞きになりますがご了承ください。(代理店会議に呼ばれませんでした[:悲しい:])
私の解釈が間違っていることもありますが、その点は多めに見てください。


チェンブレーキは慣性自動チェンブレーキです。
※チェンブレーキには慣性自動チェンブレーキとそうでないチェンブレーキがあります。
当店でチェンブレーキというときはほとんど慣性自動チェンブレーキのことです。
こちらの方が安全性が高く、欧米諸国では標準装備が義務付けられています。

チェンテンショナーは矢印方向から調節するようになっています。
ガイドバーに干渉せずやりやすいと思います。

スプロケットはスパー式のみのようです。
(プロ用ではないかも)

アシスト付きのリコイルスターターなのでファンカバーは大きく丸っこいです。

白く透明なプラグキャップです。
エアフィルターはメッシュタイプです。
E1042チェンソータイプのエアフィルターの方がいいと思うのですが・・・

キャブレター回りはずいぶんアクセスしやすくなったと思います。
ただ、シリンダーカバー外すときはアイドリング調整(スロー)ネジを外さなければならないのが面倒です。

シリンダーカバーは3個のネジとアイドリング調整ネジを外す。

シリンダーカバーも比較的簡単に外せます。
ハスクバーナやスチールはもっと簡単に外せますが、修理する際にはあまり苦になる気はしません。
ただ、現場で外したりするときはネジをなくさないようにするなど注意が必要です。

シリンダーのフィンは多いです。
ガソリン冷却が出来ないので、数が多くなるのでしょう。
すべての排気ガス対策エンジンに共通するものです。

掃気ポートを外側から蓋をするような感じで作っています。
(ここがE2038の排気ガス対策のポイントです。)
掃気ポートの形状が若干複雑なのでこのようにしたのでしょうか?
これを見て掃気ポートがクローズドポートになっているということが推察できます。
排気ガス規制に対応するにはクローズドポートにしなければ難しいのでしょう。(掃気をコントロールしやすくなると思います)

掃気ポートがy字型に分岐しています。
クランク室からの入り口は1つのようですが、出口は2つになっているようです。
なぜこのように枝分かれさせたのか。
掃気ポートの長さが違うということがミソになります。
一度にドバッとクランク室から燃焼室(シリンダ内)へ混合ガスを送り込むと吹き抜けが多くなるので、混合ガスの半分を若干遅らせて燃焼室へ送り込むようです。(新ダイワさんこの解釈でいいでしょうか)
掃気の効果が心配になりますが、掃気ポートの形状など考えているのでしょう。
シリンダーの中をまだ見ていないのでどのような形状になっているか分かりません。
パワーを出すだけなら掃気ポートは太く短いほうが早く大量に混合ガスを燃焼室内へ送り込んだほうがいいのですが、排気ガス規制対応だとそういうわけにも行きません。
実際にE2038Sチェンソーで玉切りしましたが、なかなか切れ味もいいと思いました。

排気ポートです。
この形状も吹き抜けを出来るだけ少なくするためだと思われます。
(新ダイワさんこの解釈でいいでしょうか)
いろいろと考えているのでしょう。

もうひとつ排気ガス対策として、触媒がマフラー内に取り付けられています。
ただ、小さい触媒が写真のように取り付けられています。
排気の抵抗になりにくいようにしているのでしょう。
昔の触媒マフラーというとマフラー中全部触媒というものでした。
排気抵抗になるし、熱がかなり上がったと思います。
E2038はこのサイズの触媒で大丈夫なのでしょう。

排気抵抗、熱的にも大丈夫かもしれません。
(実際に夏場ガンガン使用していないのでどうなるか未知数ですが)

マフラーの排気口はガイドバー側へ抜けています。
話はそれますが、ハスクバーナは白丸の位置から真直ぐに(若干マフラー側へいく)抜けるようになっています。
あまり関係ないかもしれませんが、造園屋さんなど公園での伐倒では下が土や砂のときがあります。
低い位置から切込みを入れるときなどマフラーからの排気の勢いで砂や土が巻き上げられソーチェンをいためることがあるようです。
ハスクバーナはそのようなことまで考えているのでしょうか?

寒冷地用のシャッターです。

簡単に切り替えが出来ます。

残念だったのが、防振システムです。
スプリングではなくゴムでした。
E2038チェンソー排気ガス規制対策は面白いと思います。
どれくらいの効果があるか私は分かりませんが、いろいろ考えているようです。
実際試し切りもしてみましたが、悪くは無いです。切れます。
動画でもアップしますので、見てください。
ネットショップにアップもしていますが、このチェンソーはまったくの新型機種なので正直信頼性は未知数です。まったく分かりません。
期待はしています。新ダイワにも頑張って欲しいです。
▼新ダイワチェンソーこちら
共立のエアクリーナーはネジ止めでしっかり押さえつけるのでごみの進入が少ないかなと思います。
(完璧に防ぐことは出来ないと思いますが)
チェンソーの中で共立のエアクリーナーが一番ごみの進入が防げそうです。
ただ、メンテナンス性は若干悪いかもしれません。
その点メッシュタイプはエアで吹けばきれいになりやすいし、ガソリン等でも洗えるのでいいのですが。
メンテナンスをこまめにする方はメッシュタイプがいいかもしれません。