今回は販売店について。
全国には林業機械を販売しているお店は数多くあると思います。
皆さん行きつけのお店もあると思います。
道具と技という書籍の巻末に販売店の紹介がしてあります。
プロユーザーからの紹介なので修理技術の高いお店だと思います。
ただ、私が心配しているのはそういうお店が少しずつ少なくなってきていることです。(九州でも年に数件廃業していることを聞きます)
知識と経験、技術を持っている方がこの業界から去るのは大きな損失だと思います。
あくまでも私の考えですが、小さいお店の修理技術は高いのではないかと思います。
オオマチキハン時代の話ですが、この業界に入ってきたとき当然私はまったく修理できませんでした。
手先は器用なほうで機械いじりは好きだったので、分解組立はできていましたが・・・。
まあ、手先が器用で機械が好きならばある程度の分解組立はすぐにできるようになると思います。
(修理と分解組立は少し違う)
当時は私は営業に回るから、社長である私のおじさんに修理をすべてやってもらいたいと思っていました。
社長は修理の腕は確かですし、評判もよかったと思います。
なおさら分業制にしたほうが、効率がよくいいのではないかと考えていました。
そういうことにはならず、自分自身の顧客の修理は自分ですることになりました。
最初は大変でした。
教えてもらいながら、間違えながら修理していました。
(当時ハスクバーナの石川さんには大変お世話になりました)
しかし今考えるとこれが大変よかったと思います。
修理だけ営業だけではなかったことで、修理の知識や技術が早くついたと思います。
エンドユーザーさんと直接話せるということが、よかったと思います。
エンドユーザーさんに故障の状況を質疑応答で聞くことができます。
そして、エンドユーザーさんに手渡すときに、修理中に知りえた注意点などを伝えることができるのです。
間に他人が介していないので、正確に情報が伝わりやすいのです。
エンドユーザーさんとしては注意点を聞くことによって同じ故障が格段に減ると思いますし、修理屋は実際に機械を使用しているときに分かる癖やいい点悪い点、注意点を聞くことができます。
これは後々販売力の足しにもなります。
小規模店は大規模店に比べ効率は悪くなるかもしれませんが、こういう点が強くなると思います。
弊害としてはよく修理する機械をよく販売するという傾向があるかもしれません。
(知識と経験が蓄積されていくので)
話は変わりますが、
スチールは今ネット販売ができません。
問い合わせがあっても販売ができないので、近くのお店を探してくれとしかいえません。
お店を紹介してくれといわれることもありますが、よく分からないのでメーカーの販売店検索で探してくださいとしかいえません。
九州であれば修理がうまいと評判のところは何件か知っていますが、全国になるとどういうお店があるのかも分かりません。
紹介することは場合によっては責任を負うことにもなりかねません。(考えすぎだと思いますが)
ですから販売店検索でご自身で探してくれということになります。
販売店を紹介することもありますが、販売店を紹介するのではなくどちらかというと修理する人を紹介しています。
以前関東地方の方に紹介したことがあるのですが、そのときは※※のHさんを紹介しました。
Hさんとは数回話をしたことがあります。(修理の話などいろいろ質問しました)
(名前をあげようかと思いましたが、迷惑がかかるといけないのでイニシャルにしました)
メーカーの販売店検索はそのメーカーのチェンソーを販売しているというだけで修理技術レベルがあるかどうかは、私はあまりあてにならないと思っています。
これは福岡だけかもしれませんが、スチールの販売店検索で福岡を検索しても「オオマチキハン」がでてきません。
後数店、古くからチェンソーを販売しているお店が掲載されていません。
チェンソーの知識とチェンソー修理に関して、オオマチキハンと古くからのチェンソー販売店は福岡の中では上位の技術レベルだと思います。
チェンソーを買うというだけなら、メーカーの販売店検索は有効だと思います。
ただ、アドバイスを受けたい修理などのアフターサービスもきちんとしたいという場合は、あまりあてにならないかもしれません。
※ハスクバーナの販売店検索には当店が載っていないのです。悲しい~
アフターサービスや修理のことを考えてお店探しをするのならば先に紹介した道具と技の巻末ページ。
それと、メーカーの販売店検索で調べたお店に実際に行って話を伺ってみることがいいと思います。
後は口コミで探すことでしょうか。
九州で修理の上手な販売店を各メーカーの営業マンに聞いたことがあります。
共通するところがありました。
(すべてのお店がそうであるわけではありませんが。)
それは、プロユーザーの顧客が多く、修理代金が高めなのです。
きちんと点検して、きちんと修理すれば、そうなってしまうのかもしれません。
チェンソーに詳しければ詳しいほど、消耗部品の磨耗限界など分かるので、交換が必要だと判断するでしょう。
おせっかいと思われるところまで点検整備するかもしれません。
これがいいかどうかは、お客さんがどう判断するかだと思います。
長々となりましたが、販売店探しも面白いかもしれません。楽しんでみてください。
※追加、
販売店によってお勧めのチェンソーは変わってきます。
各メーカーとの付き合いの度合い、調子がいいチェンソーを勧めるなどいろいろとあります。
なぜ、それを勧めるのか。などたずねて回るのも面白いと思います。
(価格だけではない何かを教えてくれるはずです。)
実店舗でお客さんには話すことでも、ブログなどでは書けないこともたくさんあります。
それではまた。
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2012-04-10
修理
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失礼かとは思いましたが、伏字にさせていただきました。
修理の質問のみの問い合わせなどが多くなると仕事に差支えがあるかと考えてしまいました。
どうも私は考えすぎるところがあるようです。(笑)
また、代理店会議等でお会い出来れば幸いです。
いろいろと質問してしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。