チェンソーや刈払機の燃料タンクには少なからずゴミが入ります。
燃料フィルターがあるのでキャブレターの中にゴミが入っていくことはありませんが、燃料フィルターの寿命を短くすることになります。
たまに燃料タンクから燃料を抜いてタンク内も洗浄するといいと思います。
燃料タンクから抜いた燃料にはゴミが混ざっていると思います。
このまままた燃料タンクに給油するのは、せっかく洗浄したタンクをまた汚すことになります。
そこで私はこのようなものを使っています。

金属製の漏斗に濾紙を置いてゴミを濾しています。
結構細かいゴミもきれいに濾しとってくれます。
この濾紙は実はコーヒー用のフィルターペーパーです。

ペーパーの両端を折ります。(矢印部分)
漏斗の形に合うように折ります。
以前はティッシュペーパーを使っていましたが、細かいゴミが濾しとれなかったので、フィルターペーパーにしました。
もう何年もこれで燃料をきれいにしていますが、機械に悪影響は出ていません。
紙なのでガソリンに溶けることもないと思います。
ただ、この方法は木くずなどの固形物には有効ですが、水には全く効果がありません。
水が混じった燃料は処分するしかありません。
※裏ワザ:水の混じった燃料を透明容器に入れ長時間放置します。
水と油なので水が下に沈殿します。
上澄みの燃料は使用できると思います。
ただし、古い燃料の場合は使用できません。
また、上澄み燃料を使用して機械が故障しても当店では責任は負えませんので予めご了承ください。

この燃料は少し濁っています。
これは水が混ざっています。
長時間放置すると分離して水が下に溜まります。
水の量によっては小さい球となって底に沈んでいます。
さて、最近すぐれものを見つけました。
燃料に混ざった固形物の汚れだけでなく水も分離してくれる濾過器です。

以前よりキャンプ用品などでは小さいものが販売されていました。
これは比較的大きくサイズも3種類あり、機械のサイズや使用する燃料の量により選ぶことができます。
実験してみました。
ガソリンはすんなり通します。

水だけを通してみます。

そこの方に一段深いところがありそこに水が溜まるようです。
真ん中に立っているのがフィルターになります。

少量の水だとここに溜まる。
この形状だけで水を分離するというだけなら使い物になりませんが。

水をたっぷり入れてみました。

このフィルター水を通しません。
このフィルターはテフロンコーティングされた0.127mmのステンレス線材を使用しているようです。
サビや腐食に強くフィルターの交換が必要ないそうです。
※フィルター(ネット)が物理的に痛むと使用できないと思います。
使用できる燃料はガソリン、混合ガソリン、灯油、軽油となっています。
バイクやジェットスキー、チェンソー、刈払機、石油ストーブなどの燃料に使用できます。
この濾過器に使用されているフィルターはアメリカ陸軍のM-60、M-1戦車などにも使用されているそうです。(信頼性は高いかもしれません)
この商品梅雨時期に紹介できればよかったのですが・・・

機械の故障原因で悪い燃料を使用するケースが結構多いと思います。
水は液体なのでキャブレターの中まで侵入していきます。
当店ではこの場合キャブレター分解、キャブクリーナーで徹底的に洗浄します。
工賃だけで4000円いただいています。
もし、キャブレターの中が水で錆びていたら、キャブレター交換になります。
粗悪な燃料、粗悪なオイルを使用する以外に燃料にゴミ、水が入ったものでも故障原因になります。十分注意してください。
水による故障を減らしてくれる燃料濾過器だと思います。
▼燃料濾過器価格が高い漏斗だとは思いますが、機械が壊れることを考えるとそこまで高くないかもしれません。
次はチェンオイル
チェンオイルは粘性が高くゴミが混ざると分離が大変です。
チェンオイルのフィルターは目が粗く細かい粉末状のゴミは通してしまいます。
この粉末のゴミがオイルホースを詰まらせたりオイルポンプを詰まらせます。
故障の原因につながります。
オイルタンク内にゴミを入れないようにするのが一番の方法ですが、これがなかなか難しいです。
ですから、オイルタンクはたまに洗浄することをお勧めします。
チェンオイルタンクからチェンオイルを抜いて、ガソリンや灯油でチェンオイルタンク内を洗浄してください。
取り出したチェンオイルにはゴミが混ざっていると思います。
ゴミを分離するのは大変ですが、分離する方法はあります。
燃料からゴミを分離する方法と同じです。
チェンオイルは粘性が高く分離するのに時間がかかります。量にもよりますが一晩くらいを目安にしておいた方がいいでしょう。
ペットボトルを使用しています。

口が大きいものと小さいものを組み合わせて使用します。
口が小さいペットボトルを漏斗にします。
そして口にティッシュペーパーなどをかぶせます。
口のサイズがピッタリではないので、赤い矢印ここではビニールを丸めたものを挟んで固定しています。
上のペットボトルに汚れたチェンオイルを入れ一晩おくと下にチェンオイルが溜まっています。

チェンオイルタンクに入っている汚れはほとんど木くずです。
きれいにゴミを濾しとってくれます。
それではまた。
いつも情報ありがとうございます。
コーヒーフィルターは数十回使用してくるとゴミが目に詰まりだすので、濾過するのに時間がかかるようになります。
燃料の量が多い場合は大きい漏斗と大きいフィルターの方が作業しやすいと思います。
ただ、転倒しないように注意が必要だと思います。
燃料濾過器は水を分離してくれるのでいいと思います。
個人の方は燃料に水が入ることは少ないかもしれませんが、業者さんは使用する方の意識の差なのかかなり水が混入しています。
作業時間、使用量が多いので仕方がないかもしれません。
それではまた何かありましたら、教えていただけると助かります。