今回はソーチェンを紹介したいと思います。
20年近く前からチェンソーを使用している方などはご存知の方もいるかと思います。
分かりやすいようにオレゴンの呼称を使って説明したいと思います。
.325ピッチのソーチェンにはドライブリンクの厚みいわゆるゲージですが、3タイプあります。(私の知る限り)
1.3mm(.050)、1.5mm(.058)、1.6mm(.063)です。
1.3mmは20BPというソーチェン、1.5mmは21BP、1.6mmは22BPです。
私の独断と偏見ですが、20BPは国産チェンソー、21BPはハスクバーナ、22BPはスチールという感じだったと思います。
そして、ハスクバーナがピクセルというチェンを出してきました。
ハスクバーナはソーチェン製造していないのでオレゴン製になります。
当時のハスクバーナの営業の方に聞いたのですが、ピクセルチェンはハスクバーナの開発と言っていました。
確かにしばらくしてからオレゴンから95VPとして遅れて発売になりました。
20BP、21BP、22BPはカッターは同じ形状サイズでした。
写真がスチールチェンしかなかったので比較はスチールでします。


見た目は普通のスチール.325チェンと同じです。

ドライブリンクここの厚みが違います。
これは1.3mmゲージです。

奥から1.3mm、1.5mm、1.6mm

上から1.3mm、1.5mm、1.6mm

左から1.6mm、1.5mm、1.3mm
断言はできませんが、カッターの形状はたぶん同じだと思います。

さらに左に1.6mm、1.5mmゲージの角刃を並べてみました。
角刃の方が光の加減で大きく見えますが、大きさは同じくらいだと思います。

そしてさらにピクセルと21LPXを並べてみました。
ピクセルはカッターのサイズが小さいです。タイストラップも薄くソーチェンの質量も軽量化されています。
この軽量化がソーチェンの立ち上がりスピードにも大きく影響していると思います。
33cmのガイドバーと合わせるとレスポンスは最高でしょう。

.325ピッチのソーチェンは国内で販売されているものは、これの倍くらいあると思います。
すべてのソーチェン常時在庫しているわけではないので、まだ甘いですかね(笑)
ソーチェンの比較紹介はこれくらいにしておきます。
さて、当店は短いガイドバーをお勧めしています。
今まで何度も書いてきましたが・・・(笑)
チェンソーを購入するときは、長いガイドバーで購入してもいいのですが、そのガイドバーばかりでチェンソーを使い続けるのは、すごくもったいないと思います。
長さの違うガイドバー、タイプの違うガイドバーを取付けることでチェンソーの新たな魅力というか能力を感じることができると思います。
スチールMS880チェンソーは排気量120ccあります。
そのチェンソーに150cmのガイドバーを付けるとスゲーという感じになりますが・・・
MS880チェンソーに53cmのガイドバーを付けると迫力という点ではあまり見栄えはしなくなります。
しかし、切るということになるとすごいらしいです。
スピードが全然違うらしいです。MS440とMS361を所有している方が言っていました。
短い期間に大量の枯れ木数千本(30cm~50cm)を切る作業、仕事の進み具合が違うと言っていました。
(重たいのが難点だということですが・・・(笑))
MS880チェンソーというと直径100cm以上の木を切る時しか使うことがないと思う方の方が多いと思いますが、短いガイドバーを付けて数をこなすという使い方もできます。
排気量40ccクラスのチェンソーに16インチ、18インチのガイドバーを付けてすべての作業を行うのは大変かもしれません。
人によっては、作業内容に合わせて、排気量の小さい小型軽量のチェンソーを購入する方もいます。
それはそれで大正解だと思います。
ただ、小型軽量のプロ機を選択すればあまり問題は発生しないと思うのですが、小型軽量で安いチェンソーを選択すると作業がはかどらないという事態も起こってきます。
コストを少なく、作業がしやすく、スピードもアップする方法としてガイドバーの長さを短くするという方法もあります。
今回の現場は小径木の間伐で、とにかくスピードが重要だという場合などにいいと思います。
ガイドバーが短くなることで、軽くなりますし、チェンソーの取り回しもしやすくなります。
そして、長いガイドバーを付けている時よりもチェンソーの切削スピードは上がっています。
休憩時間中の目立ても早く終わります。(笑)
小型軽量のプロ機を持っていても、今度の現場はスピードが大事だという時にぜひ試してもらいたいです。
排気量が50cc位まではガイドバー33cmのピクセルチェンでも大丈夫だと思います。
確かにカッター部が小さいので痛みは早いかもしれません。
当店のお客さんから聞いたのですが、杉ヒノキの間伐(25cm~30cm位)使用チェンソースチールMS260にオレゴンピクセルガイドバー33cmピクセルチェンを使用して1日70本くらいは1本のソーチェンを目立てせずに作業できるそうです。
(石や土、砂などのダメージがない時)
現場で目立てはしたくないので予備のソーチェンは必ず用意しているそうです。
さて、今回ゲージ幅が1.3mmでカッターサイズが21BPやRMC.325と同じものを紹介しました。
この1.3mmゲージのソーチェンはピクセルガイドバーに取り付け可能です。
ピクセルチェンよりもカッターやタイストラップの厚みは大きくなり耐久性はアップすると思います。
また、排気量50ccオーバーのチェンソーで使用するときは良いかもしれません。
ハスクバーナ254XPで13インチバーを使用している方がいますが、ピクセルチェンよりも21BPの方が切削スピード早いかもしれないとのことでした。
パワーがあるチェンソーはカッターが大きい方が切削スピードは速くなると言います。
(カッターが大きくてもグイグイ回せるパワーがあればです)
ハスクバーナ550XPやスチールMS261でも使えます。
排気量50ccの場合33cmのガイドバーだと、ピクセルとRMC.325どちらが切れ味が良いのでしょうか?
ほぼ同じで変わりはないかもしれません。
お試しセットとしてガイドバーにプレゼントセットしてみました。
ピクセル13インチと、15インチのガイドバーにソーチェンの組み合わせを数種類です。
▼こちらピクセルガイドバーでサイズが大きく違う2種類のソーチェンが使用できるというのは面白いと思いませんか(笑)
それではまた。
ソーチェンのみも販売しています。
私もたまに本国のサイトや他国のサイトを見ています。
輸入してもらいたいものもありますが、国内の需要がどれくらいあるかわからないので、メーカーへ強く依頼することはあまりしていません。
MS201の価格が本国の方が高いとは知りませんでした。
地理的状況などで日本の価格が一番高いと思っていました。
スチールのソーチェンの種類はオレゴンと同等あると思います。
国内においてはスチール製品に使用しないソーチェンも販売していますが、村人さんがおっしゃるように他社製チェンソー用に販売しているようです。
スチールのソーチェンとオレゴンのソーチェンどちらがいいのか正直なところ私にはわかりません。
実際現場で使用している方でないとわからないのではないかと思っています。
個人の好みもあるでしょうし、とりあえずは選択肢が多い方がいいと思うのでこれからもスチールには他社製チェンソー用のソーチェンも販売してほしいです。
ハスクバーナ550XPは再始動性が悪いと言われますが、これは販売店から始動方法と何故なのかを説明を受けるとほとんど解消することだと思います。
説明不足で機械の評判が悪くなることもあるので、少し心配しています。
それではまた。