ハスクバーナ42チェンソーの修理が2台入ってきました。
ハスクバーナ42チェンソーの修理は滅多に入ってこなくなっているのに、2台も同じ時期に来るのはとても珍しいです。
今でも現役で動いていますが、当店ではプロユーザーが多いので、242XP、346XPを使用している方が多いので、42の使用者は少ないのです。
ただ、ハスクバーナ42はカジュアルチェンソーでしたが、プロユーザーの使用にも十分いけていましたし、他社製プロ機と比べても遜色ありませんでした。(勝っているところもありました)
さて、1台はものすごく程度のいいチェンソーでした。

ネジの頭が少し錆びています。


これは、修理に持ち込んだお客さんが、中古で購入したものでした。
すごい出物です。
ほとんど使用していない状態です。
話を聞くとおじいさんが購入したチェンソーでほとんど使用することなく亡くなられたそうです。
倉庫でついこの間までホコリをかぶっていたようです。
そのチェンソーを購入したそうです。
中古のチェンソーはこのような状態で保管されていたものはとてもいいです。
今回の修理は点検整備と黒いオイルが出てくるということでした。

シリンダーもきれいです。

ほとんど汚れていません。

オイルシールを点検、ダメージはなさそうでした。

黒いオイルが出る原因がわかりました。

マフラーです。
ハスクバーナ42シリーズのマフラーは接合が甘いところがあり、排気が漏れていることもありました。
当時はクレーム対応でしたが、今ではクレーム対応終了していると思います。
溶接すればいいでしょう。
カーボンがたまればそのうち塞がると思います。[:楽しい:]

ピストンのホーニング(細かい横溝)もしっかり残っています。

スプロケットもほとんど摩耗していません。
チェンソーエンジンの状態は問題ありませんでしたが、チェンブレーキ部分が壊れていました。
誰かが分解して組み立てられなかったのでしょう。
部品を壊していました。
次は15年位前に私が販売したチェンソーです。

当時の42チェンソーはアイドリング時にもオイルポンプが動いている仕組みでした。

右がその仕組みに対応したスパースプロケットです。
ニードルベアリングがはめ込み式のものです。
写真のようになるとスローがきかなくなっていました。
(販売店の方は懐かしいでしょう)
このタイプのスプロケットはそろそろ部品供給が終了すると思うので、今回はリム式スプロケットに交換します。
今現在は爪付のスプロケットなので加工が必要です。
爪を削り落とさなくてはなりません。

先ほど紹介した程度のいい42チェンソーのスパースプロケットです。
爪がついています。

削りました。

削る前

削った後
昔は良くこの加工をしていました。
懐かしいです。
昔を思い出すと、良くこのような改良をしていました。
242XPや346XP本当に数多くいろいろなところを改良しました。
メーカー自体の対策部品や改良が加えられた商品が出てくるので改良することも少なくなってきます。
346XPなどいろいろ改良されてすごくいい機械になっていると思います。
さて、42チェンソー、使い込まれたものと新品に近い42チェンソー、懐かしかったです。
使い込まれたものでも、まだまだ使用できると思います。
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